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みこまめ
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【すち視点】
朝。
みこと「すっちー、おはよ!」
すち「……おはよ」
一瞬だけみことを見る。
そして――すぐに目を逸らした。
みこと「…………」
まただ。
昨日よりひどい。
休み時間。
みこと「すっちー、ちょっと――」
すち「ごめん!」
そのまま逃げるように教室を出ていく。
みこと「……えぇ……」
昼休み。
みことが近づく。
すち「…………」
すぐにこさめの隣へ移動する。
みこと「…………」
(話せない)
(どうしよう)
そして放課後。
みんなが帰る準備をしている。
みこと「すっちー、今日一緒に――」
すち「……ごめん」
また、目を合わせない。
すちはそのまま教室を出ようとする。
その瞬間。
らん「すち!」
すち「……え?」
らんがすちの腕を掴む。
らん「ちょっと来て」
すち「え、らんらん?」
らん「いいから!」
そのまま、らんはすちを連れて教室を出ていった。
みこと「…………」
こさめ「……らんくん、何するんだろ」
なつ「さあ?」
いるま「まあ、あいつに任せとけ」
――その頃。
らんの家。
すち「……らんらん?」
らん「うん」
すち「何?」
らん「ちょっと話そう」
すち「…………」
二人きりになる。
らんはすちの前に座った。
らん「最近、みことのこと避けてるよね」
すち「…………」
らん「昨日からずっと」
すち「……うん」
らん「何かあった?」
すち「…………」
しばらく黙る。
すちは俯いたまま、指をいじる。
そして。
すち「……らんらんにだけだよ?」
らん「ん?」
すち「……これ、言うの」
らん「うん。分かった」
すち「…………」
少しだけ息を吸う。
すち「俺……」
すち「……好きって、分かった」
らん「…………え?」
すち「俺、今まで好きって分からなかったから」
すち「でも……昨日、初めて分かったんだ」
すち「だから……」
らんの目が大きくなる。
そして――
らん「……良かったじゃん!」
すち「……え?」
らん「だって、好きって分かったんでしょ?」
すち「……うん」
らん「すごいじゃん!」
すち「…………」
らんは嬉しそうに笑う。
らん「すちが自分の気持ち、ちゃんと分かったんだよ?」
すち「……そっか」
少しだけ、すちも笑う。
でも。
まだ何か言いたそうにしている。
らん「……まだ何かある?」
すち「…………」
すちは顔を真っ赤にして。
小さな声で言った。
すち「……それでね」
らん「うん」
すち「俺……」
一度、目を逸らす。
そして――
すち「……みこちゃんのことが好きなんだ」
らん「…………」
数秒。
沈黙。
そして。
らん「ええぇ!!??」
すち「うわっ!」
らん「みこと!?」
すち「声大きい!」
らん「だって!! みこと!?」
すち「……うん」
らん「え、待って待って!」
らん「すちが?」
すち「うん……」
らん「みことを?」
すち「……うん」
らん「好き!?」
すち「……だからそう言ってるじゃん……//」
らんは頭を抱える。
らん「えぇ……!!」
すち「……そんな驚く?」
らん「いや、だって……!」
らん「みことだよ!?」
すち「……うん」
らん「あの距離感おかしいみことだよ!?」
すち「…………」
らん「いつもすちの隣にいるみことだよ!?」
すち「…………うん」
らんはしばらく固まったあと。
にやっと笑った。
らん「……そっか」
らん「すちは、みことが好きなんだ」
すち「…………」
また顔が赤くなる。
すち「……言わないでね」
らん「もちろん」
すち「絶対だよ?」
らん「絶対」
すち「……らんらんにだけだから」
らん「うん」
そしてらんは、少しだけ優しく笑った。
らん「でも――」
すち「?」
らん「そろそろ、みことと話してあげなよ?」
すち「…………」
すち「……それが無理なんだよ……//」
らん「なんで!?」
すち「好きって分かったら……余計に無理になった……//」
らん「あー……」
らんは納得したように頷いた。
らん「なるほどね」
すち「…………」
(……好きって、こんなに恥ずかしいんだ)
そう思いながら。
すちは、まだ真っ赤な顔をしていた。
コメント
1件
碧さん、こんにちは。今のエピソード、すごく良かったです……! すちが「好きって分かった」とらんらんに打ち明けるシーン、あまりにも初々しくて胸がきゅうっとしました。「みこちゃんのことが好きなんだ」って、あんなに顔を真っ赤にして言う姿に、思わず「がんばれ!」って応援したくなりました。 すちが避けてた理由が「好きだと分かったから余計に無理になった」っていうのも、その気持ちすごく分かります。好きって気づくほど恥ずかしくなるんですよね。碧さんの描く心理描写が繊細で、とても好きだなあと改めて思いました。続きが楽しみです!