テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️⚠️⚠️この作品にはNTR要素が含まれます。誰がそうなるかはハッシュタグとキャプションをご覧ください。尚、NTRと言っても本番までの行為はありません。
これらの内容を踏まえて問題ないよって方は続きに進んでください。
「マリン!ヴィヴィと付き合う事になった!」
その報告を受けたあたしは上手く笑えていただろうか。。
いや、恐らくは笑えていなかっただろう。
それもそのはず、今までずっと好きだった相手が自分ではなく別の人と付き合ってしまったんだから。
しかもあまつさえその相手が最近新しく入ったばっかりの新人なのだから。
勿論ぺこらからその報告を受けた日は家に帰ってから何度も泣きじゃくったし、いっその事死んでしまおうかとも考えた。
けれど、あたしが最近ハマって読んでいた恋愛攻略本の中にある言葉を見て考えが180度変わった。
「ーー心から欲した存在があるのなら、決して手放すな。たとえ誰かのもとに行ってしまおうとも、諦める理由にはならない。奪い取る覚悟すら持て――それほどに求めよ。」
そうか、そうだ。。奪ってしまえばいいんだ。
あんなぽっと出の後輩如きに比べたら、あたしの方がぺこらの事を理解しているに決まっている。
…実際ぺこらの事はほぼ全て知っていると思う。
一見誰に対しても心を開かないように見えても、実際はそうじゃない事や、なんかんや面倒見がいい事。そしてーー
ーー月に一度獣人特有の”発情期”があることも。その全てを知っている。だからこそあたしは悔しい。
あんな女に最愛の人を取られた事が。ぺこらがあたしを選んでくれなかった事が。
ー待っててね、ぺこら。必ずあたしが助けてあげるから。
そう言ってあたしはぺこらを奪還するための作戦を立てるのであった。
最近マリンの様子が変だ。以前はぺこーらの事を気遣ってから、あまり近付いてこなかったのにここ最近凄く近付いてくる。
別にぺこーらはマリンなら別に全然ベタベタしてきても許せる。それがぺこーらとマリンの仲だから。
けど、あまりにも突然すぎる。何かマリンの中で変化があったのだろうか。
まあ、そんな事はどうでもいい。それよりも今日の午後の服装を考えなければ。今日の仕事は午前中に終わるから午後からヴィヴィちゃんと映画を見に行く予定なのだ。
しかもその映画は前々から2人で一緒に行けたらいいなと思ってた映画だから尚更楽しみだ。
そんな午後の事を考えると、仕事を進める手はさらに加速した。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〜午後〜
「?あ!ぺこら先輩こっちこっち〜!!」
そう言って私はぺこら先輩を呼び寄せる。こちらを向いたぺこら先輩は凄い可愛らしい服装をしていて、思わず見入ってしまった。
私が見入っていると、ぺこら先輩が不思議そうな顔でこちらを覗き込んでくる。
「?どしたのヴィヴィちゃん」
「え、いや、ぺこら先輩凄い可愛いなって」
そう私が口にすると、ボンッと効果音が立ちそうな勢いでぺこら先輩の顔が赤くなっていく。
「そ、そっか、あ、ありがとね//」
可愛い。素直にそう思う。普段はツンツンしていて少し怖いイメージさえある彼女が私にはこんな可愛らしい一面を見せてくれる。
我慢できなくなった私はぺこら先輩を抱き締める。
「ちょ、ヴィヴィちゃん」
そう言葉にするぺこら先輩だったが、私が手を離さないのを理解したのか、大人しく抱き締められていた。
暫くそうしていると、ふと私の頭の中にある事が浮かんだ。
ーあれ、映画の時間いつだっけ
そう思い、スマホを出して映画の時間を確認する。
あ、ヤバい。そう思った私は
「……ぺこら先輩!映画もう始まってしまいますよ!?いつまで抱き付いてるんですか!!」
「んなっ、お前が抱きついてきたんだろ!」
「あれ、そうでしたっけ。、ってそんな事言ってる場合じゃない!早く映画行きましょ!!」
そう言ってぺこら先輩の手を引き、映画館へと向かって行く。幸い、映画が始まる前には着いたので問題はなかった。
しかも事前に予約をしていた為、前すぎず後ろ過ぎないベストな席を取れていた。
暫くして映画が終わり、映画館を出てすぐのカフェでぺこら先輩と映画の感想を言い合う。
この時間が一番の至福だ。ぺこら先輩と映画の感想を言い合うのも楽しいし、嬉しそうなぺこら先輩の顔も見れる。
これ以上に幸せな事があるだろうか。いやない。
ーー嗚呼、こんな幸せがずっと続けば良いのに。
そんな願いは”1人の人間”によって容易く壊されるのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヴィヴィと別れた後、帰りの電車でイヤホンをしながら音楽を聴き、ふと数日前の出来事に思いを馳せる。
確かヴィヴィがトイレに行くから荷物を盗られないよう見ていて欲しいとぺこーらに告げ、トイレに向かっていたんだったっけ。その間にふとヴィヴィのスマホを見ると、何件も何件もLINEが来ていた。
しかも1人からではなく、3.4人ぐらいから。
ぺこーらは元々あまり友達がいないのもあって、LINEの友達など1.2人しかいない。
それに対してヴィヴィは何十人といるのだろう。
別にそれが悪いと言う訳ではない。けれど、ほんの少しだけ不安になってしまった自分がいた。
だからといってヴィヴィに友達の連絡先をLINEから消すよう言うのは可哀想だし、そこまで束縛したくはない。
これ以上考えても意味はない。そう思い、音楽へ意識を戻したその時――
ぺこーらのスマホからピコンっとLINEの音が耳に響いた
なんだろうと疑問に思いLINEを開くと、画面の上部に
“マリンから1件の新着メッセージがあります”
そう表示されていた。マリンがLINEをしてくる事は珍しい。何故なら基本口頭で要件を伝えてくるからだ。
マリンのトーク欄をタップし、内容を確認すると
『助けて』
そう表示されていた。その3文字を見たぺこーらは一瞬逡巡する。勿論助けに行きたい。でも、この時期はちょうどーー”あの時期”だ。
そう思ったぺこーらだったが、親友の命と自身の習性を天秤にかけた時、優先すべきは親友の命だった。
そう考えたぺこーらは自身の家に帰る予定を急いでマリンの家へと変更する。
電車を乗り換え、マリンの家の最寄り駅へと向かう。
暫くしてマリンの最寄り駅に着くと、急いでマリンの家へと向かう。
ここから走っても10分はかかってしまう。もしかしたらマリンの容態が危ないかもしれない。
そう思ったぺこーらは走る速度を上げ、マリンの家まで本来10分のところを7分程度にまで縮めた。
マリンの家に着いたぺこーらは急いでインターホンを鳴らして、マリンの安否を確かめる。
「マリン!ぺこーらだけどっ、!聞こえてる!?」
返事がない。それほどまでにやばい状況なのかもしれない。そう思ったぺこーらはマリンの家のドアノブに手をかける。
すると………ガチャっと音がした。空いている。
急いで中に入り、靴を脱ぎマリンを探そうとした瞬間、
何者かに後ろから抱き付かれる。
ふと後ろを見ると、赤髪の人物が立っていた。
「…マ、マリン!?だ、大丈夫なの!?」
「ええ、心配してくれてありがとうございます」
「で、でも念の為病院行った方が「嘘ですからそんな心配しなくて大丈夫ですよ」
「…え?」
「だから、嘘です」
「…?ど、どういうこと?」
「別に船長は体調悪くなんかありません。むしろ元気です」
「な、なに、それ。」
ならぺこーらは何の為にここまで走って来たの。そう口にするよりも早く視界がマリンの顔でいっぱいになった。
そこで再び困惑。
少ししてからようやく自分がマリンに押し倒されたんだと理解した。
「ぺこちゃん、無防備すぎません?」
そう言ってマリンはぺこーらの体に密着してくる。
あまりの突然の事で理解が追いつかず、何も出来ずにいると、マリンがある液体を自身の口に含み、ぺこーらに口移しで飲ませようとしてくる。
直感でやばそうだと判断したぺこーらは逃げようと抵抗するも、マリンに四肢を抑えられていて逃げられず、飲まされる。
ヴィヴィともまだしていない接物をまさかこんな形でマリンとするとは思いもしなかった。
ファーストキスは好きな人に捧げたいというぺこーらの願いさえも一瞬にして打ち砕かれた。
「んっ♡……ごく、ごくっ……こくり……」
自分の体内にヤバそうな液体がどんどん流れ込んでくるのを感じる。
今日のマリンは変だから早く逃げないと。
そう思い、何とかマリンから逃げようとした瞬間。
体の中から一斉に熱が湧き上がる。
ーーあぁ、最悪だ。こんなタイミングで。
ーー発情期が来てしまった。
恐らくはマリンに飲まされた薬、、”媚薬”だろうか。それによってぺこーらの習性である発情期が無理矢理引き出されたのだろう。
先程まで何とも思わなかったマリンが今ではとてつもなく魅力的に見える。
必死に欲を抑えるぺこーらを見てか、マリンは更に密着して、体を擦り合わせてくる。
その度に
「…はぁっ♡…はぁっ♡…」
と息が漏れる。そんなぺこーらを見てマリンは更に擦り合わせる速度を上げたり、キスをしてくる。
早くヴィヴィに連絡して助けを求めないとっ。
「…まさかだけどさ、ヴィヴィに助けを求めようとしてる?」
そうマリンに聞かれる。
「あんま言いたくないけどさ、ヴィヴィはやめといた方がいいと思うよ」
そう言われた瞬間、頭に血が昇る。
何も知らないくせに。ヴィヴィがどれだけぺこーらの為に日頃から尽くしてくれているか知らないくせに勝手な事を言うな。
そうマリンに告げると、何とも言えないような表情をしながらひとつの写真を見せてきた。
「…は?」
その写真を見て思わずそう口にした。
だってそこには、ヴィヴィが自分以外の女と抱き合っている場面が映っていたから。
「ね、ぺこら。だからやめといた方がいいって言ったんだよ?」
「そんな事しない、ヴィヴィはそんな事…しない!」
「でも、写真まであるんですからそれは少し無理がありません?」
「…な、何かの間違いかもしれないし…単純に友達同士かも…」
「友達同士にしてはあまりにも距離が近すぎると思いますけど」
「で、でもっ、ヴィヴィは浮気なんて絶対……!!」
しない、とは言い切れなかった。何故ならぺこーらは以前ヴィヴィが自分の知らない女と歩いているのを見た事があったからだ。
その事をヴィヴィに聞くと、
「えっと、その。あの人は私にとって凄い大事な人で…」
そう言っていたのを覚えている。それだけならまだいい。
でもそう言葉にするヴィヴィの表情はほんのり赤く染まっていた。
「………」
でも、だとしてもヴィヴィに限ってそんな、浮気なんてするわけ無い。
「ね、ぺこら。船長ならこんな事しないよ?」
「…え?」
「船長にしようよ」
マリンからの衝撃の告白に驚いていると、再びマリンにキスをされる。
しかも今回は今までよりも更に深く舌を絡められる。
「んんんっ?!ん……っ……ごくっ……♡」
恐らくは溜めていたであろう唾液を一気に喉の奥まで流し込まれる。苦しさの中に少しだけ快楽が交じっているような気がする。
「ぺこら、ヴィヴィと別れて船長の女になってよ」
「はぁっ♡…はぁっ♡……そ、それは……」
無理とすぐには言葉が出なかった。心のどこかでマリンを欲しているのだろうか。
「船長ならぺこら一筋だから絶対に浮気なんてしないし、ぺこらの事を誰よりも近くで見てきたからよく理解してるつもり。」
そうマリンに言われて少し嬉しくなってしまう自分がいる。確かにマリンは初期の頃からずっとぺこーらの事を気に掛けてくれていた。
ぺこーらが仕事でミスをした時もマリンはわざわざ家にまで来て励ましてくれたし、ぺこーらが挑戦しようとしている事をマリンは一度だって否定した事はなかった。
昔からずっとずっとぺこーらと一緒にいてくれた。今はその事実だけが心の底から嬉しい。
「ね、ぺこら。もう1回聞くけどさ、ヴィヴィと別れて船長と付き合ってよ」
「いやー
ーーあたしの女になれよ」
「……っ、ぁ……//」
胸の奥がどくんっと大きく跳ねる。
マリンの言葉が、熱を帯びたまま頭の中で何度も反響していた。
普段のマリンとは違って、ちゃんとした真っ直ぐな言葉。そんなマリンの言葉に柄にもなくときめいてしまった自分がいた。
でも、それと同時にヴィヴィの存在が頭をよぎり、罪悪感が湧く。
ぺこら先輩!と笑いかけてくれるあの笑顔が、ぺこーらは一番好きだった。
けれど、それでも今のぺこーらの頭の中はマリンの事でいっぱいだった、
ごめんっ、ごめんねっ、ヴィヴィ。涙を流しながらそう口にする。
でもーー
ごめん、ヴィヴィ。ぺこーら、マリンの事本気で好きになっちゃった。
そしてついにその言葉を口にしてしまった。
「ぺこーらもマリンの事が好き…♡ヴィヴィと別れてマリンと付き合い…たい…♡」
そうぺこーらが口にすると、マリンは心底嬉しそうに抱き付いてきた。そして
「マリン、もっと無茶苦茶にして欲しい…♡」
ぺこーらがそう誘うと、マリンはぺこーらに覆い被さってきて、そこからはお互いに貪りあった。
ぺこーらのスマホから鳴る着信音に気付く事なく……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ーーあたしの女になれよ」
そう言葉にした時のぺこらの表情をあたしはこれから先忘れる事はないと思う。
言葉にするのが難しいけど、一言で言うならば
“堕ちた”
この言葉が似合うと思う。
今まで船長の事を見ていたぺこらの目付きとは打って変わって明らかにあの時のぺこらは女の顔をしていた。
本当にあの本の言う通りだったようだ。
最後まで諦めずにいれば、例え他人の物でも奪い取る事が
出来てしまう。
……もちろん今回の作戦が完璧だったのもあるとは思う。
ぺこらの発情期のタイミングで媚薬を飲ませて、ぺこらの奥底に眠る欲を引き出し、堕とす。
普段のぺこらならばあの写真が”合成”である事を1発で見抜いていただろう。
けれど、発情期で思考能力が鈍くなっていたお陰でぺこらは合成だと気付く事ができず、まんまと船長の罠に嵌った。
嗚呼、なんて最高の気分なんだろうか。もっともっとぺこらを自分に依存させたい。だから、その為にも
これからはずっと一緒にいようね?
“あたしだけのぺこら”
コメント
6件
さっ、最高です…!(?) ヴィヴィちゃんには申し訳ないが奪い取ってこそ海賊ですな( ˇωˇ )