お前は、クラスから人気ものだよな。
それに打って変わって、俺はお前に特別なにかの感情なんて持ってない。
だけど、それをみてるのも癪だし、なんだか変な目で見られるのも嫌だ。
だから、お前が俺だけ愛せるようになるまで、奪えるようになるまで
全力でやってやるんだ。
「あ、おはようございます、先輩」
俺の一個下のクラス。日帝は、いわばモテ男。周りの女子、果てには同性の男子までをも虜にする存在。
「あぁ、おはよう」
目を見て軽く挨拶をするだけだったのに、日帝は目を丸くし、その後少し頬を赤くしながらはにかんだ。
普段、目を見て挨拶することなどない。
目を守るために出ている涙が潤うその瞳は、さながら日食のよう。誰よりもしっとり輝くその目は、誰かの心をさっそく鷲掴みにしているようだ。
「hallo!日帝chan!」
少し騒がしい声が聞こえたその瞬間、日帝の顔が一気に嫌悪に染まる。
「なんの用だ、米帝」
「なんだよ、酷いじゃんか〜」
「はぁ…お前といると疲れるんだ…」
「はぁ!?なんでだよ!」
「その声が煩わしいからだよ!」
日帝はおとなしい文学少年。でも勉強やスポーツが優秀だったりする。それに、今のように難しい言葉も知っている。煩わしいなんて言葉、どこで覚えたんだろうか。
そんなことを考えながら、俺はいつの間にか後ろにいる世界一ウザいやつに目を向ける。控えめに言って邪魔だ。
「よぉ、ソ連、いつの間に後ろに来たんだ?」
「ずっと前だぞ?気づかなかったのか?」
「知らないな」
「あぁ、そうか」
火花が散りそうなほどに鋭い視線を互いに向け、奥歯をギリッと合わせていると日帝が教室に向かっていった。
それを尻目に俺とソ連は教室を別れた。
教室に入ると、早速俺を見る視線が鋭く刺した。
「あ、おはようなんね!」
どこぞのやつよりも陽気ですっとんきょうな声がやっていきた。
「おはよう、イタ王」
「ナチ聞いてなんね!今日日帝と会ったんね!」
「そうか」
軽く突っぱねて俺は席に着く。イタ王も日帝にメロメロだ。まぁ、予想はしていたが。
というか、全生徒のほとんどが日帝に好意を寄せている気がする。言い方がほとんどになった理由が俺なのだが。
俺は日帝に何か特別な好意なんて持ってない。ただただ面白そうだから奪おうとした。それだけなのだ。
そんな、浅はかな理由なのだ。
初めまして、こんにちは!たまりろです!
新連載を始めてみました!
今回は学パロナチ日帝にしてみました…!
自分、リョナもエロも書けないので、多分自分の出す小説は全部こんな感じになると思われます…!
そして大体短い…ごめんなさい…!
それでは!
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日常系すきすき( * ॑꒳ ॑*)