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🌙ラフィア先生
「リルちゃん、大丈夫だから、ビーチボールなら当たっても痛くないわ、わたしとキャッチボールの練習をしましょう」
遊戯療法で、ラフィアはリルの恐怖心を克服させようとして、リルとビーチボールでキャッチボールをしようとしたが、リルは恐怖で動けず、その場にうずくまってしまっていた。
「リルちゃん、ボールちゃんと見て」
リルは、最初からちっともビーチボールでなんか遊びたくなかった。
いつものように箱庭で、生き物が登場しない世界を、大好きなかわいい家やお店やお菓子を並べて作りたかった。
なのに、先生がビーチボールでも遊ぼうなどど言ってきただけだ。
「もうやめて、先生、先生にはわたしの気持ちなんかわからない、ちゃんとなんでもできる人だもの、わたしのこの身体はわたしの言うことをきかないの、そんな気持ちなんかわからないくせに、先生なんか大嫌い」
リルは泣き出してしまった。
「ごめんなさい、リルちゃん、わたしできるようにしてあげたくて」
ラフィアは、やはり無理なのだろうかと思った。
「どうせわたしはできないわ、もう頑張ることもできない、この身体は言うことをきかないの、情緒障がい者だから、わたしは普通じゃないから、うわあああーん」
リルはもう何もかもどうでも良かった。
なぜかできるようにならなかったから。
「リルちゃん落ちついて、いつものお薬飲んで少し寝ましょう、無理させてごめんなさい」
リルは、いつものシロップで落ち着き、病室に帰ると、ベッドで眠り込んでしまった。
(どうしてもっと楽にしてあげられないの?)
ラフィアは無力感をかみしめていた。
リルはなぜ良くならないのだろう?
ムメイ
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谷崎爽奈
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コメント
3件
ラフィア先生の無力感が、静かに胸に沁みました。リルが「先生にはわたしの気持ちなんかわからない」と叫ぶところ、痛いほど伝わってきて。うずくまってしまう姿も、箱庭でかわいいものを並べたかっただけなのに……という切なさ。良くしようとすればするほど届かないもどかしさが、二人の距離として丁寧に描かれていて。リルの「普通じゃないから」という言葉が特に残ります。次も読みますね🌷