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※創作小説です。
※自由に解釈してください
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そう。これは夢だ。
僕がつくった、僕の、僕だけの世界。
ここでは僕はなんだってできる。
「現実」ってすごく残酷だ。
ここでは空を飛ぶことができるのに、
現実では起き上がるので精一杯。
学校はとても怖い。体が置いてけぼりなんだ。
気持ちについていけなくて、毎日毎日苦しくて辛い。
だから僕は夜になると必ずこっちの世界に来る。
澄んだ星空に羽ばたいて、ここはすごく幸せな場所だ
ずっとここにいたいとさえ思うんだ。
そういえば、今日は昼の時間なのに夢の世界にいる。
星空に羽を広げたことはあるけど、昼下がりの空に
舞えるのは初めてだ。
僕は清々しい気持ちで晴天の空を翔けた。
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目覚めた。
白い花に囲まれて寝ている僕がいる。
あぁ、これはまだ夢の中なんだな。
ふと、周りを見て見た。
すると寝ている僕の近くにお母さんがいた。
お母さんは泣きながらこう言った。
「高層階になんて住まなきゃ良かったね……。」