ラウ「ハアッ…ハアッ…」
…なんだ、…
ラウ「…め……め?」
蓮 「 」
ラウ「ハアッ…ハア…」
なんだ、…
蓮 「 」
めめ、目覚ましてよ、…
俺は、一体…
何がしたかったんだ
手が真っ赤だ、めめの血、?
めめの腹から血が流れてる…
ナイフ…なにこれ、血でいっぱいだ
俺が、俺が
めめを殺したのか…?
ラウ「ッ…」
ラウ「ゔ…ッ…」
涙が止まらない
感動でも、喜びでも、演技でもない。
悲しみと、絶望と、苦しみの涙。
過去に、彼が言ってくれたな
滝沢歌舞伎のとき
ラウ「うっ…ううぅ… 」
蓮 「…ラウ?泣いてんのか?」
ラウ「…コク」
蓮 「…ギュ」
ラウ「…!?」
蓮 「本番、いけるか?」
蓮 「このまま泣いていてもいいぞ」
ラウ「…やる」
ラウ「本番、出る」
蓮 「…分かった」
蓮 「…ずっと一緒だからな」
ラウ「…ありがとう」
いつでも頼ってくれ
ラウ「…め、め?」
ラウ「俺はどうしたらいいの…?」
蓮 「 」
ラウ「そりゃ答えてくれないよな」
ラウ「だって俺はめめを殺したk」
蓮 「大丈夫だよ」
ラウ「…え?」
蓮 「気にしないでよ、ラウ」
ラウ「え…?」
蓮 「…ニコ」
嘘、めめが立ってる、話してる…?
幻覚…?いや、違う
でも腹からは出血してるし、吐血してるし…
ラウ「ホントにめめなの?」
蓮 「めめだよ?笑」
蓮 「おいで」
そう言って腕を広げるめめ。
めめが死んでなかった…!
俺は嬉しくて、めめのところへ走っていった。
めめは、俺を優しく抱きしめてくれた。
そして、「大丈夫。俺は死んでないよ?」
って言ってくれた。
なんてことを言ってほしかった。
ラウ「めめっ…!!」(ダダダッ
蓮 「おいで」
ラウ「めめっ、ごめんね…!!」(ギュ
蓮 「…」
ラウ「…めめ?」
蓮 「…いつまでも俺ら一緒だよな」
ラウ「…え?」
その瞬間、めめは俺の首を掴んで、絞めた
ラウ「うっ…!!め、めめぇ…」
蓮 「可愛い」
ラウ「ッ…!?」
蓮 「お前は俺を1人にするつもりだったろ」
ラウ「そん、なこと、!」
蓮 「滝沢歌舞伎中に俺が言ったことを覚えてるか?」
首を絞める力は強くなっていく。
ラウ「あがっ…!!」(コク
蓮 「俺はな、お前が心配なんだ」
蓮 「いつも一緒にいるって約束しただろ」
ラウ「うっ…ううっ…!!」
蓮 「お前が俺を殺したら、一緒にいれねえじゃないか」
蓮 「お前も死んで、一緒に逝こう」
ラウ「っ…はっ…」
俺は、めめの首を絞めようと手を伸ばした
ラウ「グッ…」
ラウ「めめも、死ね…」
蓮 「!?ラウ、お前…グハッ」
ラウ「ハアッ…ハアッ…」
蓮 「ハアッ…ハアッ…!」
バタン
ラウ「め、め…」
ラウ「ずっと一、…緒だから…」
蓮 「あ、あ…」
ラウ「…」
ラウ「 」
蓮 「…チュ 」
蓮 「 」
残ったのは、真っ赤に染まったナイフと、飛び散った返り血。
そして、静けさが戻っていった。
コメント
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うぅ…うわ~~~~~ん!(´;ω;`) 悲しいけど…二人にとってはいいのかな?
現実では絶対ないことだ! めめらうの絆は深いからね!笑
ハッピーバッドエンドってこれのことかな(なにそれ)