テラーノベル
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60
空欄ノ凪。
太宰はソファーの上でお菓子を食べていた
チョコを口に運んだ瞬間、わずかに眉を寄せた
「…これいまいち」
小さく呟いて、近くのキッチンにいた中也を見る
「ん、」
何かを訴える視線
中也は何も聞き返さない
ただ、太宰を1度見て
何かを察したかのように歩み寄ってくる
距離が縮まる
太宰は逃げなかった。
むしろ当然のように顔を上げ
中也は背後から太宰を見下ろすように除き混む
顔が近くなる
そのまま口に含んでいたものを渡した
「…甘」
口をモゴモゴさせながら、眉を顰めた 。
「 苦いと思っていたんだけどなー、」
吐き捨てるように述べた
「 甘いもの食べれないとか、餓鬼かよ」
嘲笑い、何事も無かったかのように口元を拭いた。
「 私が餓鬼なのだったら中也は赤ん坊だ」
くすっと笑い目を細め逸らさずじっと見つめた
「 手前のそういうとこが気に食わねぇんだよ」
目つきが一瞬鋭くなるも逸らした
太宰は目を一瞬丸くし微笑む
「 そうやって敵対心を向けている赤子じゃないか」
「 なんだと?」
1度沈めた怒りがそれ以上に怒りを隠しきれず
いつもの2人のたわいの無い喧嘩をしていた
一方この頃 。
敦は廊下を歩いていると、リビングから声が聞こえた。
「あー……またか」
聞き慣れたやり取りに、半ば呆れつつ扉の隙間から中を覗く。
そして、固まった
「……は」
思わず、声が漏れそうになるのを慌てて飲み込む。
距離が近いとか、そういう問題じゃない。
今、完全に。
完全に、口移しみたいなことしてませんでした?
(え、いや、ちょっと待ってください???)
脳が理解を拒否する。
けれど当の二人はというと、
「…甘」
「甘いもの食べれないとか、餓鬼かよ」
……いつも通りに喧嘩している
いやいやいやいや
(待って、今の流れでそのテンションいけるんですか!?)
敦の中でツッコミが爆発する
「…あとで芥川に言おう。」
そしてこの場面を目撃したのは2人には一生言わなかった 。
コメント
7件
あつぴぃぃぃぃぃぃぃぃそこは録画しとけよぉぉぉおぉぉぉぉぉ
とにかくうへへへへ