テラーノベル
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🍆様が実はめちゃくちゃピアノ弾けたらって妄想話。
フィクション。
ゆっくりとお楽しみください。
「ぼんさん、本当に手が綺麗ですね」
おらふくんが休憩中のぼんじゅうるに近付きそう話し出す。
「んー?そう?」
ぼんじゅうるは自身の手を見た。 長い指と白い肌、自身は見慣れている為、そうかな?と首をかしげた。 そこに「なになに?なんの話し?」とドズルも加わる。
「いやー、ぼんさんって色白だし、手がとても40代とは思えないなーって話してたんです」
「あー、ぼんさん昔ピアノしてましたよね、やっぱりその影響で指長いんですかね? 」
ドズルはぼんじゅうるの人差し指をチョンと触り他のメンバーが知らない情報を通り魔の如く切り出した。
「えっ!?!?」
「ぼんさん!ピアノ弾けるんスか?!」
遠くで聞いていたおんりーは驚きを隠せず叫んだ。 そこに同じく聞き耳を立てていたMENも参加する。ドズルは「あれ?知らなかったの?」と目を見開いていた。
「ドズルさんしか知らないと思うよ?」
「なんで言わないのさ、本当にぼんさんは多く語らなすぎだよ」
「いやいや、いつ話すのさ、自分からわざわざ言う話でもないでしょ」
聞かれてないから言わなかったのとぼんじゅうるはドズルを見た。
「今は弾いてるんですか?」
「んー?たまに?気分転換で弾いたり、動画とか煮詰まったりすると弾くかな〜?」
おんりーは目を輝かせてぼんじゅうるの近くに来る。
「あー、そういえば喫煙所近くの個室にピアノ置いてありましたよね?あれってぼんさん専用とか?」
「いやー、俺専用って訳では無いけどほぼ俺が使ってるかな?」
「気分転換って煙草だけじゃなかったんですね」
「まーね」
MENはなるほど〜ただの物置じゃなかったんですねと顎に手を置く。
「ぼんさんの新居に置いてるグランドピアノも飾りじゃなかったんや」
「こら、俺をなんだと思ってんのさ」
おらふくんがフムフムと頷く。それにおいおいとぼんじゅうるは苦笑いをした。
「そういえば、弾くのは知ってるけど聴いたことないな〜」
「……何が言いたいのさ」
ドズルの含みのある顔、これは面倒臭いやつだ。そしてその思いは的中する。
「行きましょ!皆も聴きたいよね?気分転換しましょー!」
「「「はーい!!」」」
ぼんじゅうる以外は手を挙げ休憩室から出ていく、目的地は俺のオアシス……。今度から俺が煙草行く時着いてきそうだなとぼんじゅうるはメンバーの後を追いかけた。
「下手でも文句言うなよ!」
と声をかけたがドズルの「はいはい、数十年弾いてるんだからそりゃないでしょ?」という返事に保険は適用されなかった。
おんりーとおらふくんは初めて入る部屋に大興奮していた。
喫煙所を少し過ぎた所にある木目のドアを開けると中央にグランドピアノが置いてあった。壁には防音材が敷き詰められている。こりゃ音が聞こえないはずだ金の入りようが違う。
「わー、久しぶりに入ったけど少し弄ってます?ぼんさん」
「まー、ちょくちょく改造してるよ、ポケットマネーでね 」
ドズルへそう言い返すとぼんじゅうるは慣れた手つきでピアノの前に行き鍵盤蓋を開けた。
「本当に弾けるんだ……」
おらふくんがボソリと呟くとそれを聞いていたぼんじゅうるは吹き出す。
「そりゃね〜、一応プロでしたからね」
とこれまた爆弾を投下。メンバーは嘘だろ!?と声を揃えた。ドズルも弾くことは知っていたもののまさかその道の人とは思いもせず「また!大事な事を!なぜ言わない!」と怒鳴る。
「聞かれてないから?」
と40過ぎのおっさんが小首を傾げた。可愛いと思ってしまったメンバーはクッと顔を顰めた。「悔しい」と、心の中で呟いた。
「んーー、何弾こか?」
ぼんじゅうるは長く嫋かに指先でポロンッ…と鍵盤を触った。その姿だけでゾワリと鳥肌が立つ。
「……最近寒いし、ヴィヴァルディの四季…冬でも弾こか?」
とピアノに片手を付きながらこちらを見て話した。
「すみません、無知なので、曲名言われてもピンとこーへん」
おらふくんが照れたように言うとぼんじゅうるは「大丈夫大丈夫、聴いたことあると思うよ」と椅子に座りゆらりと手を挙げた。
テンポのいい跳ねるような音からしっとりと滑らかに曲が奏でられる。そしてサビへ向けて徐々に音が大きくなる。
「………」
メンバー一同は生唾をのみ聴き入った。聴いたことがある曲だ。サビの部分はよく色々なTVで使われている。しかし生演奏だと別物に思える。冬の突き刺す寒さと春に向けた恋しさ、「綺麗だ」とドズルは無意識に呟いた。
「………」
ぼんじゅうるは目を瞑りながら1音も間違えずに弾き終える。そして、ふぅ〜と息を吐き「おわったよー?ど?」とニヤリと笑いかけてきた。
「あんたって人は本当に玉手箱みたいな人ですね」
「人間驚き製造機」
「ムカつく程、様になってましたよ。」
「もう一曲弾いてくださいー!」
ドズル、MEN、おんりー、おらふくんが拍手をしながら各々の感想を述べた。
「褒めてんのか?それ」
ぼんじゅうるはクハッ!と顔をくしゃくしゃにして笑った。
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コメント
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うわぁぁぁぁ グハッ(尊死する音)