TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

……2日後……

『ノワールさんと会話した日から2日たった』

わかったことは被験者同士は番号で呼ばなきゃいけないらしい。

あと尋問官のことも名前では呼んではいけないらしい


「なんで、そんなめんどくさいことするんだろう?」

『でも今日は3番の尋問をする日だ、とりあえず被験者記録を見てみよう!』


被験者3番の記録…


・名前 クラリッサ

・年齢 不明

・性別 女性

・種族 非生命

・身長・体重 163cm/74.6kg

・宝石の瞳の能力 自分の体の一部を強化する能力

・追記 感情はあるみたいだが、何らかの原因で抑え込めている


「……」

『どうゆう見た目をしているんだ……』

『完全なロボット、それとも…』

「失礼します。」

「どうぞ!」


私が扉を開けた時、ツギハさんではない職員が居た


「今日はツギハさんは予定があるので私が代わりに来ました。」


男性職員はそう言って尋問室へ連れてった




……数分後……


―――尋問室―――


尋問室の部屋の空気はさみしく冷たかった


「それでは、失礼します。」


男性職員はそう言って帰って行った


『とりあえず、着いたけど…』

『どんな見た目をしているのかな?』


カルディアは椅子に座り向かいを見た


「8時5分に到着ですか。おはようございます。」


そこには白髪で綺麗な少女が座っていた


『本当に生き物ではないの!?』

「お話なら早くしてください。」

「はい、それではクラリッ……」

「名前では呼ばないでください、ルール通り番号で。」

「えっ、でも尋問官が名前で呼ぶのは禁止じゃなかったと思うけど…」

「私は名前で呼ばれるのが苦手なので。」


クラリッサが生気が感じない言葉で言った


「お願いします、尋問官。」

『…なんか、フェニと同じように感情を抑えているけどルールは気にしない感じだったのに…』

『忠実的だな…』

「わ…わかりました。」


私はクラリッサさんの冷たい圧に負け、番号呼びをすることになった


「それでは、3番さん尋問をはじめます。」

「お願いします。」

「君が能力を得た経験を教えてください」

「わかりました、記録を探してみます。」


クラリッサはどうやら長い事生きているみたい


「見つかりました。」

「わたくしは身内から離れて、しばらく経った後に手に入れました。」

「ありがとうございます」

『身内って、誰のことかな…』

「身内のことが気になっているのですか。」

「あっ、うん!」

『いきなりの事で頷いちゃた…』

「身内は製作者が私を制作する前に制作された、ロボットから離れました。」

「あ、ありがとうございます」

『…これ、絶対気まずいやつだ』

「あと、1つだけいいかな?」

「わかりました。」

「君は何用ロボットなの?」

「……」


クラリッサは目を伏せたまま、微動だにしなかった。

空気が冷えたような気がして、私は無意識に背筋を伸ばした。


『…これ、ヤバいやつ』

「あの、この質問は気に……」

「わたくしは戦闘用ロボットではなく、……家族ロボットとして制作されました。」

「っえ、…ありがとう」


クラリッサさんは無機質で冷たい言葉が鋭く聞こえた


「でも、どうして君の家族から離れたの!」

「…わたくしはあの憎きロボットから離れたかったんです。」

「どうして、君とあのロボットは同じ制作者から作られたんだよね!」

「でも、どうして…!」


クラリッサは唇を噛みながら黙り込みこう言った


「…あなたもわたくしのこと理解してくれないですね。」


その時私は彼女の目を見た、まるで生きている意味が分からないまま生きている瞳をしていた…


「そ…そう言うことで言ったつもりは……」

『あっ、…少し眠い』


カルディアは視界が真っ暗になり眠りについた




―――クラリッサの心の中―――




「っは、また心の中か…」


カルディアは目を覚まして、周りを見てみた。

そこは暖かい雰囲気の機械工房の壁に沢山のクラリッサ似た女の子?の写真が貼ってあった床にはフリージアの紫の花が咲いてあった、そこには髪が長い女の子?とそっくりで白衣を着た女性がいた


『なんだろ……』

「はじめまして、クラリッサ!」


白衣を着た女性が目の前の女の子に話しかけた


「あなたは、誰ですか…」

「あたしのこと?」

「…はい」

「あたしは君の母親的存在かな?」

「…そうなんですね」


クラリッサはどこか不安げな目をしていた。

白衣の女性は、話を続けた


「君はあたしの娘なの!」

「はっ…はい」

「そんなに緊張しないで!」

「クラリッサは思ったままで生きていいの!」

「……」

「ごめん、いきなり話しすぎたよね!」

「ゆっくりでいいよ!」

「あ…ありがとうございます」

『心の中のクラリッサさんの瞳は生気が感じる、幸せだったのかな…』


白衣の女性は申し訳なさそうな顔をして


「あの子にはまだ内緒なんだけど……あなたを見たら、きっと喜ぶと思う!」

「わっ…わかりました」

『クラリッサは内緒で制作されたロボットなんだ』

「だからごめんね、しばらくはこの部屋に居てくれる?」

「毎日来るから!」

「ん…わかりました」


白衣の女性はそう言って、部屋から出た


「…落ち着くな」


クラリッサは立ち上がって歩き回った、そして写真を見始めた


『彼女は幸せそうに写真をみている…』


写真には白衣の女性が機会の街を撮ろうとしている写真だった


「わたしもそんな風になれるかな…」

「大切な人がいることは、自分も幸せてっことかな?」

「…明日、聞いてみよ!」

『……まるで、少女みたいだ』


カルディアが瞬きをした瞬間、数月間が経っていた、クラリッサは笑顔を浮かべて白衣の女性の話を聞いていた。


「いつの間に…?」

『……まるで、時の流れが早送りになったみたいだ』

『でも、あの二人は幸せそうだな…』

「クラリッサ」

「なに?」

「今日、あたし大事なお話があるから帰りが遅れるかも」

「ん、わかりました」

「ごめん、帰ったら沢山お話しようね!」


白衣の女性は部屋から出っていた


「…何時に帰ってくるんだろ!」


部屋に咲いているフリージアは美しかった




……夜中……




「遅いなぁー」

『話が長引いてるのかな…?』


クラリッサが部屋で待っていたが…


「向かいに行ってみよ!」

「大丈夫なのって、心の中では話できないだった」


クラリッサは服を着替えて外に出た


機械に家事や労働まかせて、私達はなんもしなくてもいい

本当ねぇ〜

でも、獣人とかの戦争が大変よねぇ〜

『なんの話しだろ…』


話していた人のハートの形の容器は満たされていた


クラリッサが外から出てからしばらく経った……


「どこかなぁ…」

『私も着いてきたけど…、白衣の女性見つかんないな…』

「なっ…なに、…これ」

「…?」


クラリッサは裏路地前で足が止まった、カルディアも裏路地を覗いて見た。


「っえ、死体…」


そこには心臓あたりを射殺された白衣の女性の死体があった、血の匂いと火薬の匂いが鼻に染み付く


「なんで…」


クラリッサは白衣の女性に触れたがなんの反応もなかった


「どうして…ねぇどうしてよ!」

「教えてよ!」

「…この満たされない気持ちをどうすればいいのか!」

「教えてよ!」

「…ねぇ、教えてよ…」

『クラリッサ…これが原因なのかな…』


(コツッコツ)


クラリッサが泣いている時、誰かの足音がした…


「…なんですか」

「…誰?」


クラリッサの後ろには白髪の男性が居た


「私はアモーラさんのロボットです。」

『アモーラ誰?』

「…母さんのロボットなの?」

『白衣の女性はアモーラだったんだ!』

「っ!」

「そこをどいてください!」


男性はクラリッサを突き飛ばし、アモーラの元に近ずいた


「…アモーラさん!」

「あなたも…感情あるの?」

「…そうだが」

「私もそうなの、感情があるの」

「……そうなのか」


男性は悲しそうな声でこう言った


「…一旦工房に帰るぞ」

「わかりました」


2人はアモーラさんの死体を持って工房に戻った




……しばらくして……




「……お前はどうする」

「っえ、どういう意味…」

「…どちらの味方をするか」

「人間の味方をするか、機械の味方をするかを」

「どうして…」

『本当になんでだろう…』


男性はハイライトがない瞳で続けていった、ハートの容器は少しひびがあった


「…アモーラさんが居なくなったからだ」

「私は彼女を愛してたんだ…」

「彼女だけが捨てられた私を拾って改造してくれた…」

「私は機械の味方をします」


クラリッサは少し怒ってこう言った


「っでも、人間にもいい人も居ると思うよ…」

『クラリッサさんはまだ迷っているのかな…そう見えるけど…』

「……」


男性は冷たい声で言った


「あなたは、なんにも知らないんですね…」

「っえ」

「どうして…いつかは人と機械は共存できると思うよ…」

「……」


男性は少し怒りを込めて言った


「あなたは見た目だけアモーラさんには似ているけど、考えは違うですね…」

「……っえ」


部屋に咲いていたフリージアは枯れていた





―――尋問室―――




「っは、…ここは尋問室」

「起きたみたいですね。」

「……!」

「尋問の時間はそろそろ終わりそうなので、私は失礼します。」

「…ごめんね、あんなこと言って」

「いきなりなんですか。」

「いや、やっぱなんでもない…」

「そうですか。」

「それでは、失礼します。」

「…ん、またね」


クラリッサは尋問室から出ていった




―――数時間後―――




カルディアは自室に戻って考え事をしていた


『…クラリッサは理解されないことが辛かったからかな?』

『いや、他にも原因がありそう…』

「明日、フリージアの花言葉探してみよ」


カルディアは眠りについた



……続く


その後、クラリッサは……


「……」

「そこに居るのは、3番さん」


話しかけたの4番だった


「なんでしょうか。」

「…尋問はどうでしたか?」

「尋問は……話す以外、特にありません。」

「…聞かせてくれて、ありがとうございます!」

「そうですか、わたくしはそろそろ失礼します。」

「うん…じゃあねだね」


クラリッサは4番から離れていった


「なにかあったのかな…」




クラリッサのキャラ設定


制作された年は不明で女性

家族は制作者ともう1人のロボット。

見た目は白髪にラズベリー色の宝石の瞳を持つ。制作者と瓜二つらしい

宝石の瞳の能力は自分の体の一部を強化する

性格は冷静で忠実的


今回は心の中の描写頑張りました……次回も頑張ります。

loading

この作品はいかがでしたか?

39

コメント

1

ユーザー

キャラ設定の名前間違えたᐡ т · т ᐡ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚