テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
…次の日…
……昨日は尋問がありました。あの尋問官は何を見たのでしょうか。
『気にしても…わたくしの意味にはならないし』
「…関係ない」
クラリッサは椅子に立ち上がって部屋を出た
………数分後………
―――食堂―――
食堂にはいつも通り話し声とパンの匂いがした
「……」
〚そこにいるのは、3番さん?〛
「はい、なんでしょうか。」
話しかけたのは2番(ノワール)だった
「命令でしょうか。」
「違うよ!」
「もしかして、だけど役職病?」
面白そうに言ったのは10番だった
「ここに来て11日間だから」
「女子会をしようかなと思って~」
7番が笑顔でそう言った
「…そうですか、参加しろと言うことですね」
「いや、そうゆうことじゃないよ〜」
7番がゆったりした声で言った
「重度の役職病で笑なんだけど!」
〚私たちは、仲良くしたいと思っているの〛
「…そうですか。」
「一応参加して起きます。」
〚ありがとうございます!〛
クラリッサは2番と7番、10番の近くの席に静かに座った
「3番さんて、礼儀正しいですよね〜」(もぐもぐ)
7番がパンを食べながら言った
「わたくしは家政婦なので、7番食べながら話さないでください。」
「はい~」(もぐもぐ)
「えーどこの?、役職病になるほどの所気になるじゃあん!」
10番が、にやにやしながら身を乗り出して聞いてくる。
〚職場を聞くのは失礼では…?〛
「アタシが気になるもん!」
「……」
「今言おうか、考えことしていたの?」
『テレパシーですか』
「職場はやめてあげて~」
〚ところで10番さんって、目をずっと閉じていますよね〛
2番が話の話題を変えて10番の話題にした
「確かにそうだね!」
「それ生まれつきなの~?」
「んん、ワザとやってる!」
10番はいつもと違う少し落ちついた声で言った
「目を閉じてたら、物にぶつかって怪我とかするのでやめといた方がいいとおもいます。」
「そうかな~」
「本当です。」
「本当に君ってまじめだよね!」
10番はいつもの声に戻って笑った。
〚7番さんはヘアアレンジが上手ですね!〛
「そうだね~」
「2番は綺麗な黒髪しているよね〜」
『お互いを褒めあってる…』
2番と7番は髪の話をしていた
「ねぇねぇ、3番ってどうして8番が嫌いなの?」
「「………!?」」
10番がいきなりそう言って、2番の表情が固まり、7番の笑顔が引きつった。
「……」
「空気読んでくださいね、10番さん~!」
〚失礼ですよ〛
2人は10番を少し叱った
「もしかして、言えない感じ?」
「いえ、言えますよ。」
「どうして?」
「…8番はわたくしがかつて持っていた気持ちがある事と地雷を踏んだことです。」
「え、じゃあ好き嫌いのどっち?」
10番は首を傾げて言った
「苦手です。」
彼女の声は少し悲しみと迷いがあった
「そっか!」
「嫌いではないんだね!」
10番が笑顔でそう言った
「ノンデリなの…」
〚ごめんね〛
2人は10番を連れて食堂を出た
『愛想がない人…彼に言われた言葉』
「おい」
「なんでしょう…あなたでしたか。」
後ろには8番が居た
「7番知らないか」
「7番は2番と10番連れて食堂を出て行ったよ」
「そうか」
「7番になんの用なんですか。」
「苦手なお前に言う必要ある」
「……」
「……」
『本当に見た目は少女人形みたい』
「おい、僕は人形じゃないぞあと男だ」
8番は椅子を蹴ってキレた
「知っています。」
「その言葉は嫌いだから2度と言うなバカ」
8番はそう言って食堂を出た
彼女は目を閉じて思った
『…わたくしにはもう関係ないこと』
彼女は少し悲しそうな顔をして食器を片付け食堂を出た
―――廊下―――
廊下は物静かで今は電球は切れかけていて淡い明滅があった
『今日は少し気持ちが出てしまった、気を付けないとだ…』
「……最近見てないよね」
「…そうですね」
『誰かの話し声…聞いては失礼になる、離れよう。』
「っあ」
「3番さんだったんですね。」
「なんでしょうか。」
そこに居たのは4番と9番だった
「5番最近見たことある?」
「いえ、最近見たことはありません。」
4番が落ちついた口調で話しかけてきた
「そうですよね」
「最初に会った以来、部屋にこもっているみたいらしいです…」
「本当に生きているか不安だから聞いているのに…」
4番は話を続けた
………数十分後………
「…ってことなんです」
「あれ、3番さんは?」
「3番さんはさっき自室に戻りましたよ」
「あっ話しすぎた、昔の癖が……」
3番はいつの間にかその場から離れていた
『時間の無駄…』
彼女は自室へ向かっていた
「……?」
「手紙…」
扉の前に手紙があった
『なんの手紙…?』
彼女は椅子に座って疑いながら手紙を見た
俺たちが参加しているこの研究についてどう思うか?
ただの質問だ深くは考えなくてもいい
By 5番
『どうゆう意味…』
「生きていたんだ」
『返信でも書いて5番の扉の前に置いておこ。』
特になにも思わない。
だけど尋問官のことが少し気になる。
By 3番
「……これでいいや。」
―――5番の自室前―――
『手紙をここに置いたら、部屋に戻って本でも読もうかな…』
彼女は扉の前に手紙を置いた
「…そこに居るのは1番ですか。」
「貴方もいたんだ…」
振り返ったら1番(フェニ)が居た
「あなたも手紙をもらったんですか。」
「…そうですが」
1番は無表情のまま言った
「あなたの内容はなんだったんですか。」
「…ここの研究についてどう思うかのことだ」
「同じですね。」
「そうだな」
『他の人にも…いやもう終わったことだ』
「自分は部屋に戻る」
「そうですか、わたくしも失礼します。」
彼女は自室へと戻って行った
―――3番の自室―――
『色々あったな…、女子会楽しかっ…』
「……いや、考えるだけ無駄だ」
クラリッサは目を閉じてそう言った後、少し休むことにした
……続く