やわらかな朝の日差しが、カーテンの隙間から差し込む。ほんの少しまぶしい光に、◯◯は目を細めながらゆっくりと目を覚ました。
――あたたかい。
片側じゃなく、両側から腕に包まれている。
そして、背中側からも。
「……ん」
声にならない声をもらすと、すぐに耳元で低くて甘い声が響いた。
「おはよう、◯◯」
それは、背中から抱きしめていた元貴の声。
「ちゃんと眠れた?」
と、右腕を絡めていた涼架が目を開けずに囁く。
「……まだ夢みたい」
そう言ったのは、左側で顔をうずめている滉斗。
ベッドの上、4人の距離はゼロ。
体温も、寝息も、全部重なっている。
◯◯は、少し赤くなった顔を枕に隠した。
「……なんで3人とも、こんな近いの」
「逃げないようにでしょ?」と涼架。
「もう離したくないし」と滉斗。
「ていうか、俺が一番近かったよね。ずっと背中にいたし」と元貴。
「なにその張り合い……」
「だってさ、」
元貴が◯◯の髪にキスを落とす。
「昨日、あんな可愛い顔見せられて、我慢できるわけないじゃん」
涼架が◯◯の指を優しくなぞりながら言う。
「夜の◯◯、反則だったよ?
……いつもの強がりも好きだけど、あんな風に甘えてくれるの、ずるい」
滉斗が少しだけ身を起こして、頬にそっと触れる。
「……今日からも、そうして?
俺たちだけには、全部見せてほしい」
◯◯はしばらく黙って、3人の顔を見た。
どの目も、真剣だった。
ふざけてるように見えて、全部、本気だった。
「……私、こんなに好きになるつもりなかったのに」
「うん、俺らも」
「でも、もう遅いよね」
「3人がかりで本気だから」
元貴が最後に、静かに言った。
「……覚悟して。
これから、もっと◯◯のこと、好きになるよ」
◯◯は小さく笑って、3人の腕の中に顔をうずめた。
「……その覚悟、こっちが必要じゃん……」
今日は一旦ここまで!!
リクエストがあったら今のうちに!!
それじゃ!
ばい!ばい!
コメント
3件
一気にあげてくれるの最高すぎです!