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「若井さんって絶対大森さんの事好きだよな」
あれはいつだったか
定かではないが数年前の話だったと思う
スタッフの誰かにうっすら聞いてからちょっとづつ意識するようになった
確かに言われて見ればそうかも
だってさ、ほら、俺だけを見る目が違うじゃん
若井は優しい
常に一生懸命
ちょっと天然なところもあるけど本当に良い奴
一緒にいて楽しい
一緒にいて本当に安心する
そして一番は誰も若井の事を悪く言うやつはいないってとこだ
え、俺もしかしたら若井の良いとこ100個言えそうじゃない?
付き合いが長いって事もあるかもしれないけどきっとそれだけじゃない気がした
俺も若井の事好きなんだろうなって思った
…だからきっとこんな酷いことをされても平気なんだ
「…無理やりするから」
そう言われたのも仕方ない
俺は色々といらないことを言って若井の気持ちを逆撫でしてしまった
若井に見下ろされそう言われると強く抑えられていた腕を解かれる
手がじんじんするくらいだから きっとキレイに跡がついてるんだろうと思った
着る服考えないとなぁ
この時はまだ呑気にそう思ってた
だがほっとしたのもつかの間直ぐに両手首をそれぞれ備え付けの机の足に紐でぎっちり縛られた
多少の抵抗をしたものの無理だった
俺はまたしても自由を失ってしまった
きっとむちゃくちゃな事をされる
顎を強く掴まれキスを受ける
それは噛み付く様なキスだった
ちっとも優しくなくて乱暴に舌を絡めあうと息が漏れる
「ふ…ぅ、っは…」
やがてそれは唇から耳元へと移動する
若井の熱い息がかかる度に身体が反応する
そして耳から首筋へと舐められていく
そこは俺が一番苦手な場所で…
びくびくと身体を震わすと若井は余計に長い時間をかけて舐めあげていく
服をぐいと大きくめくり上げられると左手が胸へと伸び触れられる
首もととふたつの性感帯を刺激され頭がおかしくなりそうだった
そして右手はするりと俺のズボンと下着を上手に脱がしていく
空気に晒せれ俺は恥ずかしさでどうしようもなかった
その手はそのまま俺の中心へと触れると俺の体がびくと跳ねた
「…感じてんの?」
若井に耳元で囁かれる
俺は言葉にならず正直にこく、と頷くと若井は嬉しそうに手のひらを使ってゆっくりと上下に摩った
「あ、あ…っ」
親指で先端を擦りつつ摩られる
自分でするのと全然違う
人にされる…ってすごく感じる
「りょうちゃんにもこんな事された?」
若井にそう言われ俺は快楽で朦朧としながら正直に言う
「された…っ」
「…りょうちゃんの手でも感じたんだ」
感じるに決まってんじゃん…と言いそうになるも声にならない
俺はひくひくと頷くしか出来なかった
「妬けるよな…」
若井がちいさくつぶやくと手をさっきより断然スピードをあげる
「ひゃ…あ…」
俺は…俺自身の先端から白濁の液体が散った
いってしまった…
液体は俺の腹の上へあった
ドロっとして暖かくていやらしい俺自身の液体…
一気に倦怠感が襲ってきた
「はぁ…はぁ…」
息をあげ俺はまどろんだ
だがすぐに現実へと引き戻された
若井が冷たくドロっとしたものを入口に塗りつける
すぐにわかった
ローションだ
若井は立ち上がると服を脱いでいく
綺麗な身体を俺に見せつける
どろどろした思考の中思った
俺…この体に犯されるんだ
若井は全裸になると自分のモノにも塗り俺の足を広げおさめる場所へと射し込む
ゾクッとした記憶が蘇る
…怖い
だってりょうちゃんの時が凄く痛かったから
俺は目を閉じ体を強ばらせ緊張しながらもその時を待つ
ぐ…っと若井のモノがゆっくり入ってくる
「い…っ」
俺は痛みに耐えながら仰け反る
痛い…やっぱり痛い
だけど若井がゆっくりうごく度にそれは少しづつ快感へと変わっていく
ぎゅっと閉じていた目を少し開けるとすぐ真上に若井の顔が見えた
…あ、やっぱイケメンだな
快楽のせいなのか目が潤みその顔はぼやけて見える
そうだ、若井も感じてくれているんだろうか
いつもより顔が上気してしている気がする
「元貴の中…暖かい…」
ゆっくりだった動きがだんだんスピードをあげていく
「あ…あ…っ」
がくがく体が揺れる
奥までぐいぐい突かれて俺はどうしようもなくなって…思考が全然追いつかない
瞬間どくどくと熱いものが俺の中へと流れ込んだ
あ、イッたんだ…
俺は脱力感の中思った
「若井…」
「…え」
「腕…解いて」
「あ…ごめん」
若井は我にかえり紐を解く
手がやっと自由になったものの酷い脱力感でどうすることもできない
「風呂…」
「え?」
せっかく風呂入ったのに汗と体液で汚れてしまった
「体…どろどろじゃん…」
俺はそのまま意識をおとしてった
***
帰りの車中はそりゃあ静かなもんだった
元貴の恨めしそうな顔が今でも思い浮かぶ
…そりゃそうだろ
無理やりヤッちゃったってのもあるが
実はあの行為の後一緒に風呂に入ってもう1発ヤッてしまったとか
そりゃ朝から話しかけても口も聞いてもらえないよなあ…
反省してもしきれない
俺は肩を落とす
と、
「なあ、若井」
ずっと無言を貫いていた元貴に急に声をかけられて俺は心臓が止まるかと思った
な、なんだよ…
マジで心臓に悪い
ルームミラーで元貴を見やる
元貴は外を眺めつつ言葉を続ける
「俺…若井の事好きかもしんない」
まさかの発言に俺は思わず急ブレーキを踏みそうになった
「え、え…?」
どういうことだよ?
まさかの言葉に 俺が運転しるる正面を見すえオロオロしていると
「俺もずっと前から好きだったかもしんない」
え、え…まじかよ
心臓のバクバクが止まらない
「それって…両思いってやつ…」
「んーそうかも」
アッサリ意中の人に告白されて俺は戸惑った
そして昨日の今日で こんなこと…絶対ないって思ってた
絶対…俺はないって…
絶対りょうちゃんだって…思ってたのに!
う、う…マジかぁぁー
どうしよう…
今すぐ元貴を抱きしめたい衝動が抑えきれない!
抱きしめてキスしてそれで…
「若井、ちゃんと運転しろよ」
「あ、はい」
元貴の冷静な一言で俺はハンドルを握り直す
ギューっと熱く抱擁してキスするのはどうやらしばらくお預けのようだ
***
数日後
俺と元貴は両思いになった訳だが何故かりょうちゃんを含め3人でふれあい牧場に来ている
先頭をきって歩いていたりょうちゃんがヤギとふれあえる場所へと差し掛かると吸い込まれるように入って行く
「うわぁ!やっぱり可愛いぃぃ」
ヤギを目の前にしてりょうちゃんは叫ぶ
散々そこで遊んだ後キャンプ場へと移動し今度は俺主導でサクッとバーベキューして夜はキャンプファイヤーしつつ3人で楽しく演奏した
やっぱり3人は楽しい!
丸1日使って騒ぎまくったのだが 夜はキャンピングカー内で俺とりょうちゃんとで元貴をヤっちゃったとか…ほんっと誰にも言えねえ…
20241223