TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する








都心から少し離れた郊外の高校。その校舎は、見た目も成績もトップクラスのエリート校だった。制服はピシッとしたブレザー、校則は厳格。だが、その校則の隙間を縫うように、ひとつの伝説が生まれていた。


それが――

「交響六人衆」。


らん、こさめ、いるま、ひまなつ、すち、みこと。

この六人は、成績優秀で品行方正な顔を持ちながらも、裏では“最強の不良グループ”として校内外に名を轟かせていた。



卒業後も、六人はそれぞれ有名大学に進学。理系、文系、スポーツ推薦、バラバラの学部でも、変わらぬ友情は続いていた。






「みんな、そろそろ集合しろよ」


らんがグループのリーダーらしく、控えめな声で号令をかける。彼の前では、普段のクラスでの礼儀正しい彼らの姿は想像できなかった。


「今日もやることやって、終わったらみんなで遊ぼー!」


元気いっぱいのこさめは、その声に応えるように跳ねる。やんちゃな笑顔が、逆に彼らの結束力を強めていた。






「大学って言っても、俺たち、ただの学生じゃねえからな」


いるまが腕組みをして言う。彼の言葉に、みんなが頷く。


「表の顔は真面目な大学生。裏の顔は……ってな」


ひまなつは気だるげに、でもその目は真剣だった。




表向きはエリート、でも裏では街の不良たちに一目置かれる存在。

彼らはそれぞれが抱える事情と秘密を胸に、今日もまた顔を合わせる。


「どんなに遠く離れても、縁は切れないよ」


すちが静かに言った。


「それが、俺たちの誓いだから」


みことはほんわかと微笑む。だが、その瞳にはどこか影があった。




六つの影がひとつに溶け合う――

それは、誰にも真似できない、強くて優しい絆の物語の始まりだった。




この作品はいかがでしたか?

514

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚