テラーノベル
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早朝の時間はあっと言う間に過ぎ、皆が登校してくる。
私はお早う御座いますと挨拶が響いてくる廊下を速歩きしていた。
後からはクロロが私に付いてきている。
「おい貴様、もう離れろ。私と居てもいい事なんか一つも無いぞ」
いい加減にイラついてきたのでクロロに警告した。しかしクロロは予想外の反応をした。
「うん、構わないよ。」
クロロはニコニコしながら付いてくる。
階段を駆け降り、外に出る。
私が外の自動販売機に着いた頃にはクロロは背後に居た。
「本当についてくるんだな…」
「いいじゃん」
くすくす笑いながら話すクロロに、クラピカは少しムッとした。
「これ以上はついてくるなよ」
「無理!」
クロロは笑いながら返事を返した。
私はクロロを無視して自動販売機でイチゴミルクを購入した。
ストローを刺し、飲んでいたら、またクロロがからかってきた。
「イチゴミルクなんて買うんだ…意外とかわいいとこあるじゃん」
くすくす笑うクロロを見て、本当にイラついてきたクラピカは、クロロに言った。
「じゃあ貴様は何か飲むのか!?」
買った物を見て、こちらも馬鹿にしてやろうと思った。
「飲むよ」
「それは何だ」
クラピカが言った直後、クロロはクラピカからイチゴミルクを奪い取った。
「貴様ッ!!返せッ!!」
「無理~♪」
クロロはそのままストローを通じて口を付けてしまった。
「…それ貴様が飲み干せよ」
イチゴミルクを指して言うクラピカの耳は、少し赤くなっていた。
「分かってるって」
クロロは笑いながら飲み続けた。
その直後、予鈴が鳴った。
「!!!」
「早く行かないと」
クラピカとクロロは走り、何とか間に合った。
「はぁ、はぁ…」
「ふぅ…」
クラピカは呼吸が浅いまま授業を受けた。
しかし、クロロは汗一つかいていなかった。
おまけに呼吸も浅くなっていない。
「(どういう事だ…?外から校舎まで500mは…)」
しかし、クロロの事を考えるとまた気分が悪くなる気がしたので辞めた。
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昼食が終わり、昼休みの時。
いつも通りクロロがクラピカに勉強を教えていた。
クラピカはクロロに教えてもらうのは気分が乗らなかったが成績順の為プライドを捨てて教えてもらう事にした。
「此処解る?」
「嗚呼。」
「じゃあ言ってみて」
「X=25」
「正解。流石だね」
「当たり前だろう。こんなの初級だ。早く次の問題を出せ。」
「じゃあこれ。」
こんなやりとりが大体三十分程続き、昼休みは終了した。
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下校時。クロロと一緒に帰る約束をしていた(クロロから)ので、靴箱でクロロを待っていた。
遅いので携帯で連絡しよう、とポケットから携帯を出した時、背中に誰かの指の感触があった。
驚き振り返ると微笑んでいるクロロが居た。
「貴様ぁー!!居るなら言えっ!!」
怒ったつもりだったのだが…クロロは特に反省しておらず、むしろ小さく笑っていた。
「そういう表情豊かなクラピカのとこ好きだよ」
「は…?」
突然”好き”と言われ数秒間クラピカの脳内はフリーズした。
いや、好き、というのはクラピカが表情豊かなところを指しているのだから、よくよく考えたらそういう”好き”ではないのだ。
クロロはまたくすくす笑い、クラピカをからかった。
「行こっか」
「嗚呼。もうやめろよ。」
「分かってるって」
また笑った。
何故私と一緒の時のみこんなに笑うのだろう。他の人達と居るときは笑い もしないのに…
クラピカは”好き”という言葉と笑う意味について考えた。その問題はクラピカを相当悩ませただろう。こんな問題、どんなに頭が冴えている人でも解けない。これが、「恋」という問題。
答えが無い問題なんて、めちゃくちゃだ。
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ーーこんな思考をずっと続けていたクラピカは、やがて答えを生み出す。
これを見て頂いている皆さんにも問題です。
「恋」が解けたら、何になりますか?
「恋 」が、”溶”けたらーー。
コメント
2件
頑張って下さい!!しかし、雷光さんは頭がめっちゃ良いと思います。だって雷光さんの作品見ていて思いますもの。後うれしいお言葉ありがとうございます!!!
締めが天才!問題については少ないIQを使って考えようと思います