⚠r表現あり
視点切り替え多め
掠れ出た赤城の声を聞いて小柳は動かす手を早めた。
最初は不安だったが、明らかに快感を感じている様子に少し安堵しつつそれを煽るように動かす。
「はッ……はッ…んんッ」
ギチ、と手に力が入って手錠が音を立てる。声を殺す様な息遣いが聞こえた。
最中の自分の声を聞かれるのが嫌なのだろう。
徐々に彼の体が前に倒れていく。
「はぁッ…ロウ、やばい…かも」
もうそろそろ限界らしい。
体に力が籠もったのを見かねて小瓶をあてがう。白濁液が瓶の中に散る。
まだ量が必要。そう思って緩く掴み直した時だった。
「あッ…うぁッ…!!」
瓶を強く先端部分に押し当ててしまい、赤城の声が上がる。いつにも増して高い声。
じり、と何か焦げる感覚がした。
今度は先端部分を指の腹でコリコリと擦る。
「ひッ…や、やめッ」
ギシギシ音を立てる手錠。逃げようと身を捩る赤城を一方の腕でぐっと抱き寄せる。
一度快楽に浸った体は想像よりも簡単に引き寄せられた。服越しに高まった体温を感じる。
彼の静止の声に構わず指の動きを続けた。
「はぁッ…はぁッ…やッ……ッ!!!」
がくがくと体が震えていた。
顔を見られていないことをいいことに口角をあげる。逃さない。ばたつく彼の足に自分の足を絡ませて股を閉じさせないようにした。
もっと彼に意地悪したい。
弄べば簡単に声をあげる彼にそんな事を思ってしまった。
続けざまに2度目の射精で目の前がチカチカと点滅する。
加えてさっきよりも柔軟剤の香りを強く感じて、心音を背中伝いに感じたことに気がついて混乱した。
なんで急に強引に?早く終わらせるため?
なんでこんなことになったのか見当もつかない。
「はッ……や、ばいッ……んんッ」
彼から逃げようとするが、がっちり体をホールドされていることに気がついて冷や汗が滲んだ。
胴にまわされた腕、いつの間にか絡められていた足。温かく感じる彼の体温。距離が近い。
「ぁッ…あッ……はあっ」
状況が飲み込めない。
彼にこんな事されて、こんな事させて、余計に欲が積もる自分が恥ずかしくて。
頭に白い靄がかかる。声だけはどうにか我慢しようと歯を食いしばろうとするが力が入らず涎が垂れる。
「…ッろぅ……くち、ふさいで」
せめて情けないこの声だけは聞かれたくなくて、言葉をこぼした。
「……ぉねが、い」
彼の望み通り、体を引き寄せていた方の手で口を塞ぐ。
嗜虐心に火がついた。焦げた感覚はそれだった。
思い返せば彼に振り回され気味の自分。細やかなやり返しのつもりで虐めるように先端や裏筋を強く擦る。
「ふッ……んん……んうッ」
塞いでも漏れ出る声にほくそ笑む。
薄っすら罪悪感。それに勝る愉悦感。
彼に振り回されるのは嫌いじゃない。
だけど、想像以上に振り回されるのはちょっと癪。その若干癪な部分のやり返し。
なんて、言い訳をする。
普段の声からでは想像もつかないくらいに艶のある声で鳴く彼に昂ぶってしまった。
「ん…んんッ !!」
自分の指が、手が動くだけで敏感に反応を示す彼。
次、こうしたらどういう反応するんだろうか。意地悪な好奇心が止まらない。
コメント
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やはり天才でおられましたか…………𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______。最近主様の更新通知が日々の生き甲斐になってます。ありがとうございます🫶🏻