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さらに、この宇宙のあらゆる天体は、その軌道線の内側に偏在していた。軌道の輪の外に行くに従って星の数は減少し、しまいには空の時空のみとなっている。
どうやらそれは、四角い画面上だけの話ではなさそうだった。さっきまで片隅にあった謎の闇は、今では窓の中ほどまでに面積を広げている。これまで漆黒色だと思ってきた星側が、コントラストを受けて妙に明るく見える。
郷田の頭を指が抱え、乾燥した髪に絡んではずれない。
ワープ機器類が正常、プログラムも正常、通信機能も正常、他に考えられることがもしあるとすると……あとは、方向指示器のずれくらいか。でも、まさか。とはいえ、他にどこを考えようがあるものか。