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早く起きすぎた朝、いつもより早く家を出た。
英語の予習ノートまだやってないから早くやらなきゃな。
誰もまだ来てないだろうなと思いながら教室に入ると、普通に人が座っていたので「うおっ」と声が出てしまった。
萩原だ。私の声に振り向いて一瞬目が合ったがすぐに背けられた。萩原って朝から来ることあるんだ。この前テスト終わったのに勉強してる。
萩原がノートを開いた瞬間、私の机の側にひらりと間から何かが落ちた。
「はい」と萩原に渡したときに昨日配られた個票だと気づいた。同時に、1位という文字がいくつも見えた。
「待って、学年1位?萩原学年でも1位なの?」
そう言うと萩原はうつむきながら「うん」とだけ言って勉強に戻ってしまった。
授業あんま出てなくて240人中1位か。自分は授業全部出てて240人中218位か、とか思いながら英語の予習を進めた。