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#100日後に神絵師になる
さらな
11
もか🍑@🐣🎀🪽腐女子
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#もか
腕の中で、あなたが小さく震えている。
たっつんはその感触だけで胸が痛かった。
どれだけ我慢してたんやろ。
どれだけ一人で耐えてたんやろ。
そう考えるだけで苦しくなる。
「……っ、ごめ」
震えた声が聞こえる。
その瞬間、たっつんはぎゅっと眉を寄せた。
なんで謝るん。
傷つけられた側やろ。
「謝んな」
できるだけ優しく言ったつもりだった。
でも声が少し掠れて、自分でも余裕ないのが分かる。
あなたは腕の中で小さく顔を隠した。
「でも……迷惑かけるし……」
「かかってへん」
即答だった。
むしろ。
一人で抱え込まれてたことの方が、ずっとしんどい。
たっつんはあなたの背中をゆっくり撫でながら、小さく息を吐いた。
「……俺さ」
「……?」
「最近ずっと、お前のこと気になっとってん」
その言葉に、あなたの肩がぴくっと揺れる。
「笑っとるのに、なんか苦しそうで」
「……」
「でも無理に聞いたら嫌かなって」
本当は何回も聞こうとした。
“何かあった?”って。
でもそのたび、あなたは笑って「大丈夫」って言うから。
それ以上踏み込めなかった。
たっつんは少しだけ唇を噛む。
「せやのに結局、一人で泣かせとった」
その言葉に、自分でダメージを受ける。
胸の奥が重い。
するとあなたが慌てたように顔を上げた。
「違うの、たっつんは悪くなくて……!」
目元は真っ赤なのに、まだこっちを気遣おうとしている。
それがもう、たまらなく愛しくて苦しい。
「……なんでお前が俺の心配しとんねん」
思わず笑ってしまう。
泣きそうなくらい優しいやつ。
たっつんはそっとあなたの涙を親指で拭った。
「もっと自分優先しろ」
「……できない」
「できんくてもする」
「えぇ……」
少しだけ困ったように返事をするあなたに、たっつんはやっと小さく笑った。
よかった。
少しでも反応返してくれた。
完全に壊れてない。
そのことに心底ほっとする。
でも同時に思う。
——もう絶対、一人にしたくない。
たっつんはあなたの額にこつん、と自分の額を軽く当てた。
「……なぁ」
「ん……」
「これからしんどい時、ちゃんと言え」
近い距離で真っ直ぐ目を見る。
逃げ道を塞ぐみたいに。
「俺、お前が思っとるよりずっとお前優先やから」
その瞬間。
あなたの目からまた涙が溢れた。
たっつんは「あーもう」と小さく苦笑しながら、もう一度あなたを抱き寄せる。
「泣きすぎやって」
そう言いながらも。
本当は少し安心していた。
やっと、自分の前で泣いてくれたから。
コメント
1件
うわ〜…たっつん、ほんまにいい男すぎて泣ける…🥺 「謝んな」「かかってへん」「俺がお前のこと気になっとってん」って、全部が全部、重なるように優しくて苦しいよ。自分より相手のことばっかり考えて、でも「なんでお前が俺の心配しとんねん」って言っちゃうとこ、たまらんわ…。 最後、やっと前で泣いてくれたって安堵するところ、こっちまでじんわり来た。たっつんの執着、優しさ、全部が愛おしいエピソードでした🌙