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# は る 。
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♡
112
#ご本人さまとは関係はありません
桃夢 ㄘぃ
260
腕の中で、あなたが小さく震えている。
たっつんはその感触だけで胸が痛かった。
どれだけ我慢してたんやろ。
どれだけ一人で耐えてたんやろ。
そう考えるだけで苦しくなる。
「……っ、ごめ」
震えた声が聞こえる。
その瞬間、たっつんはぎゅっと眉を寄せた。
なんで謝るん。
傷つけられた側やろ。
「謝んな」
できるだけ優しく言ったつもりだった。
でも声が少し掠れて、自分でも余裕ないのが分かる。
あなたは腕の中で小さく顔を隠した。
「でも……迷惑かけるし……」
「かかってへん」
即答だった。
むしろ。
一人で抱え込まれてたことの方が、ずっとしんどい。
たっつんはあなたの背中をゆっくり撫でながら、小さく息を吐いた。
「……俺さ」
「……?」
「最近ずっと、お前のこと気になっとってん」
その言葉に、あなたの肩がぴくっと揺れる。
「笑っとるのに、なんか苦しそうで」
「……」
「でも無理に聞いたら嫌かなって」
本当は何回も聞こうとした。
“何かあった?”って。
でもそのたび、あなたは笑って「大丈夫」って言うから。
それ以上踏み込めなかった。
たっつんは少しだけ唇を噛む。
「せやのに結局、一人で泣かせとった」
その言葉に、自分でダメージを受ける。
胸の奥が重い。
するとあなたが慌てたように顔を上げた。
「違うの、たっつんは悪くなくて……!」
目元は真っ赤なのに、まだこっちを気遣おうとしている。
それがもう、たまらなく愛しくて苦しい。
「……なんでお前が俺の心配しとんねん」
思わず笑ってしまう。
泣きそうなくらい優しいやつ。
たっつんはそっとあなたの涙を親指で拭った。
「もっと自分優先しろ」
「……できない」
「できんくてもする」
「えぇ……」
少しだけ困ったように返事をするあなたに、たっつんはやっと小さく笑った。
よかった。
少しでも反応返してくれた。
完全に壊れてない。
そのことに心底ほっとする。
でも同時に思う。
——もう絶対、一人にしたくない。
たっつんはあなたの額にこつん、と自分の額を軽く当てた。
「……なぁ」
「ん……」
「これからしんどい時、ちゃんと言え」
近い距離で真っ直ぐ目を見る。
逃げ道を塞ぐみたいに。
「俺、お前が思っとるよりずっとお前優先やから」
その瞬間。
あなたの目からまた涙が溢れた。
たっつんは「あーもう」と小さく苦笑しながら、もう一度あなたを抱き寄せる。
「泣きすぎやって」
そう言いながらも。
本当は少し安心していた。
やっと、自分の前で泣いてくれたから。
コメント
1件
うわ〜…たっつん、ほんまにいい男すぎて泣ける…🥺 「謝んな」「かかってへん」「俺がお前のこと気になっとってん」って、全部が全部、重なるように優しくて苦しいよ。自分より相手のことばっかり考えて、でも「なんでお前が俺の心配しとんねん」って言っちゃうとこ、たまらんわ…。 最後、やっと前で泣いてくれたって安堵するところ、こっちまでじんわり来た。たっつんの執着、優しさ、全部が愛おしいエピソードでした🌙