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今日は待ちに待った、一泊二日の林間学校です。

目的は出会ったばかりの私たちの、交流を深めるため。

大自然の中で様々なことに挑戦し、共に時間を過ごす。

バスに揺られて一時間。

視界いっぱいの木々が、私たちを迎えた。

「着いたね!飯田くんよく寝れた?」

目をこすりながらバスを降りてきた飯田くんに声を掛ける。

「浅田さんの隣に座ってたと思ったんだけど、起きたら隣が翼くんになってて驚いたよ。」

寝起きの少しかすれた声で、飯田くんはそう言った。

飯田くんの言う通り、私たちはもともと並んで座っていたのだが、寝かけている飯田くんを発見した翼が、わざわざ席を変わってくれたのだ。

「ふふふ、でもよく寝れたでしょ!」

私がそう言うと、飯田くんは目を細めて返した。

「翼くんのおかげでよく眠れたよ。 」

「うん、!」

今の不思議な感じはなんだったのか、翼の様子を伺う。

「…。」

目は合わなかった。


一方その頃。

「ねーねー、翼といいんちょー、分かりやすい戦い方してくれるね。」

「バスのはさすがに面白かった!翼の顔がすごかったもんね!」

結とさらはこっそり騒いでいた。

「んでもって、どうして花織はあんな鈍感なんだ?」

そんな二人に割って入るように風雅が会話に参加する。

「仕方ないよ、花織今までそういうのと無縁だったんだもん。」

「中学女子校だったらしいしね!」

「ふーん。」

風雅は静かに花織を見た。

「風雅これ持ってー。」

結が自分のリュックサックを押し付ける。

「え、結だけずるいよ!」

押し付けられたリュックサックと、さらの背負っているのを無言で受け取る風雅。

「風雅ありがとー。」

「ありがーと!」

「…ん。」

私はまだ、この三人の複雑な関係を知らなかった。



『バスの隣の席はもらった!!』

そう歓喜していた。

翼くんと君の間にわざわざ割り込んで、ここまで来たのだ。

多少なにか起こってくれなくては困る。

ただ、君は思ったより静かに過ごすし、かと言って寝落ちるわけでもないし…。

『これは僕が動くしかない…!』

寝たふりすることを決心したものの、すぐに翼くんに勘づかれた。

おまけに席を交代してくる始末だ。

『こうなったらちゃんと寝てやる…。』

そうして気がつけば、目的地に着いていた。

悔し紛れに、翼くんに毒を吐く。

『邪魔しないでほしい…僕だけのものにしたいのに。』

君から話しかけてくれるのが、幸運だったと思う。

まだ僕らの林間学校は始まったばかり。

静かに計画を始動させていく。

真面目くんの裏の顔を  私はまだ知らなかった

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