テラーノベル
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全て作者の創作です
wki→『』
side wki
俺は数ヶ月、ギターに触っていなかった。
部屋の隅に立てかけられたギターケースは開けられることもなく、埃をかぶっている。
『くっそ、、』
小さくつぶやいてふと視線を落とす。
袖の先にあるはずの右腕 。
輝いたステージの上で素早く指を動かし、ファンの歓声やステージの照明を浴びながら音を奏でていたあの頃
ー過去に戻れたらな
バカみたいなことを考えながら、静かに涙を流した
もう俺はギタリストとしての価値はないのかもしれない。
普段は持ち前の明るさとメンバーの優しさでで悩みや不安があってもなんとか乗り切るが、今回ばかりはそうはいかない 。
それは周りもわかっていた。
また耳鳴りがする
あのブレーキ音とクラクションの音
事故の日の記憶が鮮明に蘇る。
数ヶ月前
「あそこの繋ぎなんかアレンジしてよ若井」
『おっけー』
スタジオ帰り。マネージャーに車で家まで送ってもらっている最中。
後部座席にのって、電話で元貴と次のライブの話をして盛り上がっていた。
次はこうしたい、ギターソロの時の照明を何色にしてこういうふうに若井に当てたい、そう元貴から話されるたびに俺はワクワクしながら打ち合わせをしていた。
「若井アレンジの時同じフレーズになりがちだから気をつけてよ笑」
『ごめんって、コードってDだっけ』
「うん、てか次の曲のことだけどさーー」
その瞬間だった。
キキィッーーー
耳を割くようなブレーキ音と強い衝撃。
ふと窓を見ると、俺の座っている真横に正面からトラックが突っ込んできている
「若井?若井!?」
全てがスローモーションのように見えたかと思うと、ドンッ!!という音と共に 体が外に投げ出された。
「若井!!若井っ゛!!」
マネージャーの声がうっすら聞こえる。
途端に腕に激痛が走り、何が起きているか理解ができないまま意識を失った。
コメント
2件
うぉおお(ง°̀ロ°́)งこれは神作品の予感^^続き楽しみに来て待っしゅ