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英日帝 NL
閲覧においての注意は第一、二話を見てください。
早くいちゃいちゃ書きたい
第三話
庭園を一通り歩き回ったが、日帝はまだまだ物足りないようで、あれはこれはと
庭に咲き誇る花々の事を聞いてくる。
そしてイギリスは日帝の問いに事細かく応える。
自分の話に目を輝かせながら聴いてくれる日帝に対して、イギリスには次々と知らない感情が芽生えてくる。
可愛い、愛おしい、愛くるしい…そんな彼女はイギリスにとって何よりも美しい大輪だった。
(まさか、この年になって初恋とは…)
自分でも信じられないくらいの快感に、イギリスは戸惑っていた。
それと同時に、今まで知らなかった暖かい感情に興奮さえ覚えていた。
「見てくださいイギリスさんっ!太陽が沈んでいきますよ!」
「それくらいは貴女も知っているでしょう。って、おやおや。
とても…綺麗ですね。」
「でしょー!」
先程見つけたばかりなのに誇らしげに鼻を鳴らす日帝に気持ちが昂る。
この瞬間、イギリスは今日一日中考えていたことを今ここでやろうという決心がついた。
「イギリスさんのことが羨ましいです。毎日こんな素敵な夕焼けが見られるなんて。」
「そうですね…いいえ、私も初めて見ました。
この夕焼けは、貴女と一緒だからこそ見られるものなんでしょうね。」
「いやいやそんなこと…」
「そんなことありますよ。
…日帝さん、貴女に頼みたいことがあります。」
「なんでしょう。」
「これから毎日、二人でこの夕焼けを見ませんか?」
「え…」
「日帝さん。」
そう言って彼は私の前で跪き、一つの小さな箱を取り出した。
「Will you marry me?」
箱の中には指輪が二つ納められていた。
一瞬頭が真っ白になって、思わず、
「喜んで…」
「おお、おかえり。」
部屋に戻って最初に口を開けたのは父、江戸だった。
「ただいま戻りました。」
「それでどうでした?イギリス。」
食い気味に質問してくるイングランドさんに少し引いてしまったが、イギリスさんは動じずに
「父さん、母さん、お義父さん。
この度私は日帝さんと結婚します。」
「よろしくお願いします…///」
「おーい執事共ー!酒持ってこい酒ー!!」
「ご主人様。キャラが崩壊してますよ。」
「そうですわよあなた。つい最近アルコールを避けると言われてませんでしたか?
それとイギリス、日帝さん。おめでとう。
心から祝福させていただきますわ。」
「お前にお義父さんと言われる筋合いはない!あとおめでとう!」
イギリスさんは苦笑いだが、
それぞれの反応に思わずふふと笑ってしまう。
「行こうか。日帝。」
「にって…//はい。分かりました。」
私とイギリスさんは部屋を後にした。
執事達に挨拶を済ませると、もう外はすっかり暗くなっていた。
「ありがとうございました。イギリスさん。」
「何もお礼を言われるようなことしてないさ。むしろこちらが感謝したいくらいだ。」
「ふふ。イギリスさんが敬語じゃないだなんて、なんだか変な感じ。」
「嫌だったか?」
「いいえ。とても嬉しいです。」
日帝が笑った。自分は彼女の笑顔に惹かれたんだな。
「そういえば、イギリスさんってとても物知りですよね。」
「そうですかね。」
「あ…指輪!」
そう言って日帝はまじまじと自分の手を見つめる。
「この指輪に付いてる宝石って…」
「ええ、ガーネットですよ。気に入られたようなので。」
「いつのまに…いえ、ありがとうございます。お揃い嬉しいです!」
思わず自分も顔が綻んでしまった。
ガーネットの石言葉
「真実」「一途な愛」
・スコットランド
イングランドの妻でイギリスの母親。
おっとりしている。
夫を尻に敷いている。
・執事達
ブリテン家の為に一生懸命働いている。
イギリスの呼び方は様々。
たまに鋭いツッコミを入れる。