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ある日のことだった。休み時間中に風香のことが気になって仕方が無いことが多かった。風香の方に顔を向けると、


風香「ん?悟さん、どうしたの?そんな顔をして?」


風香に時折そんな風に聞かれて俺は、


悟「な、なんでもねぇよ。///💦」


と彼女に顔の様子を伺われたくないため、誤魔化してそっぽを向いたこともあった。


傑・硝子「…?・?」


近くにいた硝子と傑は俺と風香の様子が気になっていて、俺は全く気にしないことにしていた。


だがある日、俺が傑の部屋でいつものように格ゲーをやろうと誘った時のことだった。その日は、何時になく油蝉(アブラゼミ)の鳴き声が煩かった7月半ばのことだった。まさか、傑からあんなことを言われるとはこの時は考えてもいなかった。


傑「悟、ちょっと聞きたいことがあるのだけどいいかい?」


ゲームの休憩中に傑が俺に話しかけて来て、俺は頭の後ろに腕を組む。


悟「なんだよ傑。」

傑「悟、もしかして君は風香ちゃんのことが気になっているんじゃないか?」

悟「は?」


傑にそんなことを言われて、最初は何も言い返せなかったが、直ぐに言い返した。


悟「違ぇよ、俺があいつのことを気になってる訳がねぇだろ!💦」


俺は傑に動揺を隠したが、それは完全にバレていたようであった。


傑「動揺しているということは気になっているんだね。最近だったら彼女の前で頬を赤くしていたじゃないか。」

悟「そ、それは…。///」


俺は何とか誤魔化そうとしようとしたが、俺のたった一人の親友である傑に嘘はつけることが出来なかった。俺は正直に傑に話すことにした。


悟「傑、俺は病気にかかったんじゃねぇかな?💦」


俺がそう言うと、傑はこんな大胆な提案をしてきた。


傑「それじゃあ悟、私の手を握ってみて私のことを風香ちゃんと思ってみたらどうだい?」

悟「は?」


俺は一瞬、親友である傑にそんな恋人みたいに手を繋ぐような行為を言われるのは正直引いてしまった。でも、自分の気持ちのことが気になっていた為、その感情にかられてしまった。


悟「わ、分かったよ。💦」


傑の手に触れて、そのまま風香のことを思い浮かべた時、俺はまたあの時のように頬が熱くなるのを感じた。


傑「どうだい悟?」

悟「あ、熱いというかなんというか、体の底から温かい何かが出てくるような感じがする…。///」

傑「悟、それは病気なんかじゃないよ。それが所謂「恋」っていうものだよ。」

悟「こい…? 」


この時の俺は、恋愛だとかそういった感情は全く分からなかった。それに初めて聞く言葉でもあった。これが恋って言うのか。


悟「なぁ傑。」

傑「ん?」


俺は傑の名前を呼んで、硝子と風香にバレたくないためこれは秘密にすることにした。


悟「俺が風香に恋していることは誰にも言うんじゃねぇよな。例え、硝子や風香、1年の七海や灰原に言ったら許さねぇよ。💦」

傑「分かったよ悟。この話は私と悟の秘密ってことだね。」

悟「あぁ。」


今の自分の気持ちを知った俺は、この約束を俺達だけの秘密にしておくことにした。だが、その約束はずっと黙っておくべきだったのに、何時しか周りから気付かれるようになってしまった。

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