もうすぐで夏休みが近付くというある日に、風香が熱で休んでいると言う話を硝子から聞いた。本人に聞いてみたところ、身体がだるく頭痛がすると言っていた。
こういう時、彼氏である俺が風香を看病しに行くつもりだが、今日は生憎のところ任務があって行くことが出来なかった。代わりに硝子が風香の看病をしてくれると言う。反転術式で熱が飛べばいいのにと俺が言ったが、硝子は「お前は反転術式をなんだと思ってんだよ。💢」と怒られた。
任務が終わったのは、今日の夕方の6時頃であり夕方でも暑いくらいだった。俺は任務から戻って、直ぐに風呂に入って食事を済ませた後、風香の部屋に向かった。
入る前に必ずノックをして、風香の返事が来るのを待った。
風香「だ、誰なの…?💦」
返ってきた言葉はとても弱々しそうな声であり、熱で苦しんでいるのだと言うことが読み取れた。
悟「風香、俺だ。悟だ。」
風香「さ、悟…さん…?💦何でなの…?💦」
俺が名前を名乗った後、「何で」と返事が返ってきた。何でって、それはお前が心配だからだよ。💦俺はそう思っていたが、その言葉は流石に言うことは出来なかった。俺は照れ乍も、気持ちを隠そうとしたがそれは駄目だった。
悟「病人であるお前を放っておける訳ないだろ。///💦」
風香「えっ…!?///💦」
俺がそう言うと部屋の中に居る風香は驚いた声で返事をした。風香は言葉を続ける。
風香「そ、そんな恥ずかしいこと言わないでよ…。/////💦」
悟「うるせぇ、俺だって好きでそんなこと言った訳じゃねぇよ。///💦それに入るぞ。」
俺が扉を開けると、そこにはベットで横になっている風香がいた。風香の様子は起き上がれることは出来そうだが、迚だるそうに見えた。俺は、風香の額に貼られているシートを剥がし、新しいのを冷蔵庫から出して交換してあげた。
悟「大丈夫か、風香?」
風香「ううん、全然…大丈夫じゃない…。あ、新しいのと交換してくれてありがとう…。」
悟「ん。どいたま〜。」
風香「?悟さん…、今の言葉って何…?」
悟「あ?知らねぇ?「どういたしまして」の略だぞ。」
風香「そ、そうなんだ…、初めて知った…。」
風香はだるそうに言い乍も、俺に笑顔を向けて来た。感謝されるのはいいけど、そんな顔で笑顔はな、お前にあってねぇよ。💦それに、略語である「どいたま」は知らねぇのか。ますます風香のことが気になるな。 そして、俺は風香にどうしても聞きたかったことがあった。それは、 何故急に熱が出たのか を知りたかった。そう思い乍、俺は口を開く。
悟「風香、ちょっと聞いてもいいか?」
風香「いいけど…どうしたの?」
風香は俺の言葉に反応し、「?」マークが顔に出ているのが読み取れる。そして、否定はせずに肯定をして疑問に思ったような台詞を言った。
悟「風香、何で急に熱が出たんだ?」
俺がそう聞くと、風香の表情が暗くなったのに気付いた。急にどうしたんだ?
悟「何だよ、言いたいことがあるなら素直に言えよ。」
俺がそう言うと、風香は何かを思い出したかのように口を開いた。
風香「実は私…、任務の時に呪霊との戦闘にうっかり被呪しちゃったの…。 」
悟「あ?そうなのかよ?💦」
風香「うん…。💦」
俺はその話を聞いて目を見開いた。被呪したとか大丈夫か本当に?てかそんな呪霊いたのか?俺は更に気になって話を続ける。
悟「マジかよ、因みに階級は何だったんだ?雑魚だったら笑うんだけどよ。w」
俺は笑いながら言うと、風香から呪霊の階級を聞いて俺でも本当に驚いた。いや、この場に傑がいても俺と同じ反応するだろう。
風香「確か、準1級だったかな…。🤔」
悟「は!?💦」
それを聞いて、俺はそれ以上言えなかった。ちょっと待て、準1級って俺と傑くらい強いじゃねぇか!こいつ、俺と傑と同じ特級ってことか!?
俺はこの時、風香と初めて会った時のことを思い出した。確か、夜蛾センのスカウトで高専に来たと言っていた。そりゃ、夜蛾センにスカウトされるよな…。💦驚いている俺を見て、風香は、自分の階級を言った。
風香「あ…、ごめん…、言い忘れてたね。私…、実はこう見えて特級なの…。💦」
悟「それを早く言えよ!吃驚《びっくり》しちまっただろうが!!💦」
そんな話が終わった後、時計を確認してみると気付けば19時を指していた。そろそろ、夜ご飯の時間であり、風香の看病をしなくては行けなかった。
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