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親子の自宅へ向かっている間、私がアッシュとアゼベに来たときとは立ち並ぶ店が変わっていることに気付く。
魚や果物、薬草を売っている店の他に先ほどセレーネさんが教えてくれた嗜好品の花を売っている店がいくつか並んでいる。
「本当に人気なんですね」
「ええ、甘くて美味しいでしょ？だから子供たちも大好きなの」
「セインテニアでも需要がありそうだ」
そんな会話をしているうちに親子の自宅へ到着すると、さっそく薬を飲ませる。
男の子の咳は少しだけ収まり、泣き疲れたのかすぐに眠りについた。そんな息子の横で母親は涙を浮かべ、心配そうに寄り添っている。
私たちは母親に了解を得て、家の中を見せてもらっていた。
寝室とキッチン、リビングがある家で、父親と母親そして５歳の息子の３人で暮＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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