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「まじで上手いな、、、」
「なーぎープロだってこれ」
日高くんと瑠衣ちゃんが私が書いた文を見て言った。
「やろ?ほんまにすごいねん」
「なんで聡也が誇ってんの」
手を洗いに立ち上がった皆川くんが言った。
「だってこの学校で一番最初に凪の書道の字見たの俺やん」
「なーぎー聡也が言うことだいたい無視していいからな」
日高くんが淡々と言った。
「いや無視はせんといてや凪」
滝原くんが急にさっと動いてつっこんだ。
「っちょい、おいー服付いたじゃん」
滝原くんの体が皆川くんの腕に当たり、手に付いていた墨が皆川くんの体操着に付いてしまった。
「えっうわごめん、洗お洗お俺の上貸すから」
「まじでさー」
「ごめんって、てかなんでそんな手汚れてんねん」
「なんか墨こぼれたんだよ」
二人は一緒に皆川くんの体操着を洗い出した。
「ここの書道部、すごい仲良いんだね」
「特にあの二人は仲良いよね」
「うん、一見合わなそうに見えるけどな」
「◼︎◼︎高はどんな感じだったの?」
「部員が多くて、まず名前覚えるの大変だったかな、、入部する人多かったけど、、すぐ辞める人も多かったからあんまり仲良い子とかはできなくて」
「そうかー、まあ部員多いと大変だしな」
「うち部員少ないけどその分仲良くやれてるからいいよね」
高校ではそんな感じで、中学のときの書道部は週1の活動だったから、こんなに部活で喋ったりできるとは思っていなかった。
「完全に取れたでこれ」
「、、ちょっと黒残ってるけど」
「いやまあ、よう見んとわからんって、なあこれセーフやんな」
滝原くんが体操着を私たちに見せて言った。
「ちょっと、、黒いな」
「黒いわ」
「うそや、え、どう?凪」
「、、アウトかも」
「はい、ハーゲンダッツ奢りね」
皆川くんが滝原くんから体操着を取ってかばんに入れた。
「いやちょっと待ってや、凪は味方してくれると思ったのに」
私と日高くんと瑠衣ちゃんは一緒に笑った。