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ども!!!!!

今回ハピエンの前編です!!!!


⚠︎注意⚠︎

⚠︎BL・中太⚠︎

・学スト(15歳)

・中也(生徒)× 太宰(生徒)


!⚠︎ちゅやんが嘘告してだざと交際する設定⚠︎!

⚠︎一部、話が進むにつれ病気表現有り(?)⚠︎


⚠︎伽羅崩壊注意⚠︎

⚠︎伽羅崩壊注意⚠︎


⚠︎誤字・脱字の可能性有⚠︎


⚠︎投稿激遅(多分)⚠︎

⚠︎文章力↓⚠︎


太宰くんの性格が真反対で進みます。()


中也は逆にちょっと、性格悪いかも。


では!!!!👋


























太宰にやっと追いついたと思った刻、太宰は家の中へと入って行ってしまった。

息を切らしながらも、インターホンへ人差し指を向けた瞬間。


「太宰捃!大丈夫かい!?」


聞き覚えの無い男の声が薄らと聞こえた。

以前、太宰が医者をやっている父親と共に住んでいると話していた。

つまり、此の扉の向こうにいるのは恐らく太宰と其の父親。

躰が固まって動かない。鳴らしかけていたインターホンは、未だに其の役割を果たしていない。


躊躇ったんだ。今俺が入っていい刻なのだろうかと。

俺は太宰が好きという嘘を吐いて、騙して、傷付けて、嗤って。

そんな事をした奴が突然家に押し入ったら、太宰は如何思うだろうか。


会いたくない。見たくない。話したくない。聞きたくない。


誰だってそう思うに決まってる。

だから、俺は此の家から離れるべきだと考えた。

けど、本心では思っている事を如何しても伝えたいと思っている。

嘘を吐いて御免。騙していて悪かった。




太宰が本当に好きで、大切に想っていると。































翌日、太宰は学校へ来なかった。

次も、其の次も、更に其の次の日も、一向に姿を現す気配は全く無いまま。

そして其の間、あの日に起こった出来事、太宰の事に関する事全てが、

噂として学校中に広められていた。


太宰は俺の事が好きだという事。

包帯の下は古傷も何も無いという事。

あの男に怪我を負わせたという事。


更には、事実でも何でもない出鱈目まで流される羽目にまでなった。


男好きの太宰は顔で男を釣って、金を稼いでいる。

俺を散々に弄んで楽しんでいた。

罰遊戯に参加した奴等から金を巻き上げ、男を気絶させるまで殴っていた、等。


有りもしない作り話を云い振らしては、最低だと太宰を罵る奴が増えていった。

俺は酷く腹が立って、自分を抑えるのに必死だった。

人との関わりを持つ事が無かった太宰は、

其の分彼奴等の思う様に性格を捏造されてしまう事が可能になる。

普段は静かで大人しいからといって、本当の人物像は想像し難いからだろうか。

太宰本人の事を何も知らないから、他人からの影響を軽く受け止め易く、

勝手に頭が相手の印象を変えてしまう。


一ヶ月前の俺がそんな噂を聞いたら、きっと信じていた。





















「ねぇ、聞いた?」


「何が?」


「太宰捃の噂」


「厭?知らないけど、」


「実は太宰捃さ、中也捃の事好きなんだって…!」


「え!何其れ、初耳なんだけど!」


「ちょっと…!声がでかい…!!」


「え、てことは太宰捃男子が好きなの…!?」


「まぁ、あくまで噂だけどね?」


「やばい、え、滅茶意外なんだけど… 」


「私も初めて知った刻喫驚しちゃった、」
















『なぁ知ってる?』


『何を?』


『太宰の噂だよ、』


『ほら、2組に居るあの包帯の』


『あー、知ってるけど?』


『あれだろ?顔で男釣って金稼いでるってやつ』


『それそれ』


『彼奴男なのに顔立ちは女っぽいし』


『あれでパパ活してるって聞いたら信憑性あるよな』


『まぁ、確かに?』


『全体的に細いし、女子と見間違えるレベル』


『それなー笑』















そんな会話ばっかり聞こえては、可笑しな噂が出来上がって又広まる。

ずっと其れの繰り返しだった。

俺は直ぐにこんな事を企てた彼奴等へ迫った。

無論、デマを流したのはあの罰遊戯に参加した輩、それとあの男である事は判っていた。

とっくのとうに噂を帳消しにさせた筈にも関わらず、噂は広まるばかり。

寧ろ悪い影響を与える話が増加していった。

言葉巧みに脅し、誤解を解く様に云えと。


それでも学校中の奴等は、

今も太宰治という人物像を創りあげていき、陰で言葉の暴挙を続けていた。































数週間後___ 。


あの日以来、僕は一度も学校へ行けていない。

学校を休めば中也に会う事は無いし、クラスの人にも会わずに済む。

森さんには、無理をしてまで学校に行く必要は無いから、落ち着くまで家に居なさい。

と、僕を気遣って云って呉れた。

本当は今年受験というのもあって、出来る限り欠席するのは控えたかった時期でもある。

でも、あの刻の事を思い出すと如何しても躰に力が入らなくなって、

何度も泣いてしまう。


そんな事は忘れてしまえばいい。

もう関わる事は無いのだから、気にする事もない。


そう考えるのは簡単だけど、忘れる事は出来なかった。

全部嘘だったのに、騙されていたのに、


それでも、僕は未だ…


























その刻、家のインターホンが鳴った。

今は午後の十五時過ぎ。何か郵便物でも届いたのだろうか。

僕は呑気に考えながら森さんの代わりに出ようと、今居る自室から出て玄関へ向かう。

然し、一足先に森さんに越されてしまい、部屋へと足を進めた刻。




「突然すみません」


「今、太宰はご在宅ですか」




聞き覚えのある声が微かに聞こえた。

僕は驚いて、思わず振り向く。


森「… 初めましてかな?」


森「太宰捃に何か用かい?」


間違いない。






中也だ。


中「… はい、俺は中原中也といいます、」


中「太宰のクラスメイトで、」


中「… 太宰と、付き合っていました… 」


何で、如何して中也が此処に?

何の為に?

疑問が浮かぶばかりで、頭がよく回らない。

今になって、如何して又…


森「… 話は本人から全て聞いたよ」


森「君が太宰捃を騙していた内の一人だね?」


確信を突く様な強い口調で、森さんが静かに云う。

其の声からは、少し憤りが滲み出ている様に感じた。

ここまで本気で怒っている森さんは初めて見たかもしれない。

少し、怖いかも。


中「… はい、」


森「態々自宅まで訪ねて来て、一体何の用かな?」


其の場に居る訳でもないのに、空気が凄く重たい。

居た堪れない。


中「太宰と… 話をしたくて来ました」


中「自分勝手である事は判ってます」


中「それでも、もう一度だけでも、」


中「太宰と二人で話したくて… 」


相手が森さんだったからか、中也は少し気不味そうに話す。

若し相手が僕だったとしても全く同じ反応をするだろうけど…

そんな中也に対して、森さんは容赦ない言葉を打つけていく。


森「太宰捃と話す事なんて無いだろう?」


森「君達が弄んだ所為で、太宰捃は今までにない程傷付いた」


森「これから先、太宰捃と会う事は私がさせないよ」


森「判ったら君は大人しく帰りなさい」


最後にそう云い残して、森さんは扉を勢いよく閉めた。

中也に有無を云わせる前に。

僕は急いで自分の部屋に戻り、布団を頭まで包ませて寝込んだ。


怖かった。

又何かされてしまうんじゃないかって。

話がしたいとは云っていたけど、それでも、

信じきる事が如何しても出来なかった。


… でも、全部聞かなかった事にすればきっと大丈夫。

其の夜はそう自分に云い聞かせて、浅い眠りに落ちた。


























それからも何日間か僕は学校を休み続け、ついに一ヶ月以上もの時間を家で過ごした。

僕は其の間、不安や恐怖を忘れて、森さんと会話を弾ませていた。


唯…






ピーンポーン…




森「… 又かい、」


森「済まないね、太宰捃」


森「先に食べていていいよ」


太「ぁ、うん… 」


午後19時頃、突然家のインターホンが鳴った。

其れに応じる様に森さんが席から立ち上がり、玄関へと向かう。

僕は思わず手に持っていた箸を机上に置き、

耳を澄まして二人の会話を聞こうとする。




森「… 又来たのかね」


中「夜分遅くにすみません、」


中「今日も太宰と話をしたくて来ました」




中也は数日前に家へ訪れた日以来、時間帯は規則的ではないものの、

僕と如何しても話をしたい。

と云って、毎日来る様になってしまった。

其の度森さんが断っては厳しい発言をして追い出しているけど、

中也からも諦める様子は伺えなく、同じ事を繰り返している。


森「君は何時になったら懲りるのかな?」


森「もう充分判っただろう?」


森「何度此処へ来たって、もう太宰捃と会う事は出来ないよ、」


中「… 其れでも、俺は絶対に折れません、」


中「太宰に必ず伝えなくてはいけない事があるので、」


中也は如何して、こんなにも僕に会いたがっているんだろう。

もうお互い関わる必要は無くなった筈なのに。

… 伝えなくてはいけない事って何だろう。

気になるけど、もう一度中也と会うなんて事、僕には出来ない。

又嘘を吐かれたらと思うと、あの刻の事を思い出す。


此の儘ずっと一人でいたい。

もうあんな思いはしたくない。






でも、中也に会いたい…




又中也と二人だけで、一緒に話したい…





















森「申し訳ないけど、帰ってくれるかな?」


森「… 太宰捃をそっとしておいてあげなさい、」


中「、!」


中「… はい、失礼します… 」






「中也… っ!」






森「…!」


中「… 太宰…?」




太「… 中で、話そう、」
















どーでしたか!?

ちょいと長かったですよね!!!


あと投稿するの遅れてほんとごめんなさい!!!!


next♡ → 500

💬 → 3


次回はハピエンの後編となります!!!

お楽しみに!!!!






【中太】この度、陰キャ野郎と交際することになりまして。

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コメント

8

ユーザー

好きです……(震) 表現の1つ1つが綺麗でわかり易くて、伽羅の心情がよく読み取れてうるっと来ます…!! ありがとうございます…!

ユーザー

は、初コメ、?失礼します!🫶︎💕︎ 前々から拝見させて頂いておりましたっ、、! 迫力があって、わかりやすい物語等、、 とても好みでブクマを密かに押させて頂いておりました、、︎💕︎ どのような展開になるのか、いつもワクワクしながら読ませて頂いてます!! とても応援してますーっ!!🔥💪🏻 これからも愛読させて頂きます(*´`*)︎💕︎︎💕︎

ユーザー

うぇんふーちゃぁぁあああん😭😭まじで久しぶりぃぃいいい!!!😭最近来れてなくてまじでごめん😭 そして相変わらず神すぎる...🤦🏻‍♀️すんばらしすぎるってばよ😇 諦めない中也ー!!!!好きだぁぁぁあああああ!!!!

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