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・初心者
・二次創作
・実況者の名前を使わせてもらってます
・ご本人様と関係ありません
・組織の名前や場所は
存在しないフィクションのものがあります
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ぴくと視点
今日、この日は、体育大会がある。
高校生にもなって、体育大会……言うなれば運動会があるのか。
体育「祭」じゃない理由は、恐らく「文武両道」を目標に掲げているから、
つまり、学校側がかっこつけたがってるだけだと思う。
まあ、面倒くさいのは変わらない。
そして、かなり前に出る競技を決めたのだが、
俺はリレーに出ることになった。
Q. なんで?
A. 唯一、学年混合競技だから。
――
「位置について、よーい!」
バンッ。
実況係のやつがテンション高めに叫ぶ。
「第1走者目が走り出したぁ!」
このリレーは学年混合、男女混合である(ほぼ男だけど)
1年 → 2年 → 3年 → 1年 → 2年 → 3年
の6走で、俺は後半の2年生を担当している。
「第2走者目にバトンが行き渡る!」
俺はテニス部で、体力だけはそれなりにある。
それに、希望者が少なかったから、走者になることができた
「第3走者!最高学年!見せつけろぉ!」
実況の声が校庭中に響く。
正直、こうやって全校に注目されるのは苦手だ。
緊張するし、目立つし、ミスしたら一生いじられる未来が見える。
でも——
「第4走者目!とにかく走れー!」
次だ。
次……俺が走る番。
正直、怖い、緊張する、だけど
先輩がいる。
先輩がアンカーを走るのだ。
テニス部を引退して以来、話す機会が一気に減ったけど、
それでも俺にとってはずっと、特別な存在だった。
バトンが、こちらに向けられた。
差し出される瞬間だけ、周りの喧騒が遠くなる。
受け取った。
走り出す。
「第5走者目!バトンを受け取ったー!」
正直、足が絡まりそう、それでも走る。
走って、走って……先輩が見える。
走って、走って!
あ、
「いっ…」
「おーっと?! 走者!コケました!!」
……最悪だ。
はっずかしい。ほんとに
でも、とりあえず……バトンを先輩に渡さないと。
立て直そうとしている間にも、他の走者たちは
どんどんバトンをアンカーへ運んでいく。
「すみません、先輩……」
少し沈んだような声色で、そう言いながらバトンを差し出すと、
先輩は、少し笑って言った。
「お前らしくなぁ。前はもっと毒気があったじゃんw」
変わらない。
この余裕の感じも、この冗談も
引退しても、
らっだぁさんはやっぱり何も変わっていなかった。
先輩はバトンを受け取り、すぐに走り出す。
背中が、ちょっと頼もしい。
そんなこと言うつもりはないけどね
まあ、そんな俺はというと、膝がまだ痛む。
転んだ代償だな、と苦笑いしつつ立ち上がる。
気づけば、先輩は1位でゴールテープを切っていた。
やっぱり先輩は強い
戻ってきた先輩に、少しだけ、少しだけ素直になってやろうw
「おめでとうございます」
って、言ってみたら先輩はキョトンとしていたw
…そういえば、俺がリレーに出た理由をちゃんと言ってなかった。
A. らっだぁさんのため。
ちゃんと言えって言われても、俺にはこの答えくらいしか出てこない
そんな事を考えていたら、
視界が少しだけぼやけた、それは、痛みのせいだと思う。
……たぶん。
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らっだぁ視点
体育大会。
後輩には「面倒くせぇ」って言うやつも多い、俺もその一人だけど
まあ、最後の年だし、
なんて思う
この高校のリレーは学年混合。
全学年から6人のチームを組む珍しい形式で、俺はアンカーを任された。
…で、2年の後半を走るのが、ぴくと。
テニス部のときは毎日のように顔を合わせていたけど、
俺が引退してからは、会う回数が格段に減った。
喋る機会も勿論、前ほどはなくて、
「後輩って、こうやって少しずつ離れていくんだな」
なんて、勝手にしみじみしていたりした。
でも、なんだかんだで頼りになるやつだ。
走る前の様子を見てても、緊張してるくせに、きちんと集中してた。
スタートの音が鳴る。
1走、2走、3走とバトンがつながっていく。
自分の番が近づくほど、緊張する。
別に勝ち負けにそこまでこだわってるわけじゃない。
ただ、最後くらいは格好つけたいってだけだ。
そして、4走の1年が走り出して、
ぴくとの番が来た。
バトンを受け取った瞬間、アイツの肩に力が入るのが見えた。
真面目なやつだから、全部をきっちりやろうとする。
「あ、」
砂が少しだけ舞った。
ぴくとが転んだ。
あー……やっちゃったな、と思ったけど、
それでもすぐに立ち上がろうとしてるのを見て、
それでこそぴくと、なんて思いながら
バトンを受け取りに行くと、
「すみません、先輩……」
って、小さく言ってきた。
らしくない、
だから、つい笑ってしまった。
「お前らしくなぁ。前はもっと毒気あったじゃんw」
あの頃の、どこか言い返してくる感じのぴくとを思い出して、
ちょっとだけ懐かしくなった。
バトンを握り直して走り出す。
転んだ分のタイムなんて気にしない。
ただ前だけ向いて、最後の体育大会のコースを走る。
ゴールテープが見えてきて、
一瞬だけ後ろの方を振り返った。
この走りが、少しでもアイツの気持ちを軽くできたらいいな、って。
結果は1位。
まあ、悪くない締めくくり
戻ると、ぴくとが言ってきた。
「おめでとうございます」
え、素直すぎん?と思って、
思わず変な顔してしまった。
それでも、
ああ、あいつはあいつのままなんだな、って
なんだか嬉しかった。
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どうもー、ルクアです☆
いやぁ、ぴくとさんの誕生日ですねぇー
ってことで、作製したよ☆
ぴくとさんの誕生日の今日から、
実況者様の誕生日に作製する、お話を
ここの、シリーズで公開しようと思い立ちました
初投稿!いえーい!
(実は”初”の誕生日祝いの小説ではないことは秘密…)
やっぱ腕がなまってるね!うん!
って思えたよ。
まあ、そんなことは一旦置いといて…
このシリーズは、、実況者の誕生日にだけ
作成するちょっとしたお話だけを公開するよ!
ただ余裕は勿論ない人(僕)だから
その人の誕生日から1週間ズレはあり得るから
そこら辺は許容して()
1週間以上のズレとなったら
僕は書かない選択肢を取ったということで非難してください()
では、さいならー!