「何故、お前が此処にいるんだ、、、、?ゴーゴリ。厭、、、、、、兄さん、」
ただ何もせず此方を向き突っ立っている、此処に居る筈の無い彼に問い掛ける
彼の後方に居たフョードルが前に出ようとするが、ゴーゴリに止められる
「ニコラーシャ、言わなくてい「なんでって、今回の爆発事件を、、3年前の事件を起こしたのは僕だからさ。
殺したければ殺して良いよ。」
「は、、、、、、、?そんなのッ、、!!嘘だ!!!!!!!!」
「違うよ、事実。母さんの胸を何回も刺した。この手で」
ゴーゴリは、震える自身の右手の手のひらを見つめ、瞳を閉じた。そして、真実を語った。
母さんとその不倫相手が避妊を怠ったから、僕は生まれてしまった
しかし、不妊体質だった父さんに母さんの嘘はばれて、、、母さんは僕を罵る
何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、何回も、、、、、、
「あんたが居たからバレたのよ!!!!!さっさと野垂死ねよ!!このグズ!!消えろ!!、、、、あんたなんか産まなきゃよかった。」
ごめんなさい、許してください、すみませんでした、死にます、僕が悪いんです、
何十回、そう言いながら額を擦り付けたのだろうか。もう数えて等居ない
「はーッッッ♡、、はーッッッ♡やっぱりお前、サイコーだわ♡娼婦になったらいいんじゃねww?」
「ん”、、ぅ”、、、ぐ、、、る”、じ、、、、」
僕は、きっと、人間ではない化け物や何かの部類なのだろう
そうじゃないと僕は、現実を受け止め切れないから、
殴られ、蹴られ、犯されて、泣いて、泣いて自分を責めるだけの日々を送って、
「はじめまして、シグマだ。」
「うん!よろしくね!」
でも、神様が見てくれていたんだと思った。そう、シグマ君がやって来てくれた
シグマ君は、努力家で頭もよくて、段々彼に惹かれて行った
「あんた、今年で中学でしょ?もう一人で生きれるよね?」
母さんはそう言って、家から僕を追い出した。だけど、大丈夫、きっとまた、会える、、、ずっと、それだけを頼りに生きて来て悔しいけど父親の言葉通り僕の身体は金になる。そんな穢れた金で僕は警察学校へと行って、夢だった警官になった。
「ヒョードルくーん!!今回の事件は?」
「今回の事件はこの住宅から悲鳴が聞こえるという通報です」
彼が指差した家は、、、、、我が実家で、今回、一人で行っても良いか聞くとフョードル君は頷いた。
そして、顔を完全に隠した僕は玄関のチャイムを鳴らすが、誰も来ない為ドアノブを握ると、案の定開いていて入るや否や目に飛び込んできた光景は正に修羅場で、
「、、、、、、此の屑が。」
数年振りに再開したシグマ君は床に尻餅をつき、頬を抑えていた
幸い他に傷痕も無く暴行はされていないようだったが、既に僕は酷く憤然していた
そして、散らばった部屋の中から光沢を放っていたフルーツナイフを振り上げた
「だ、誰よ!?あんた!?キャァァァァァ!!!!!!!!」
分からないんだね。母さん。
「お、おい、おまえ、俺の妻に何をしている、、、やめろ!!息子に触れるな!!!」
僕だって、、、、父さんの家族だよ、?シグマ君に言ってたよね、?血の繋がりなんて、、、、関係ないんじゃなかったの、?
「死ね!!!!死ねよ!!!!消え失せろ!!この下衆以下の屑!!!!」
何度も何度も、動かなくなった父さんと母さんを刺して、罵って、その時に気付いたんだ、嗚呼、僕はやっぱり父さんと母さんの子供なんだ。って
「アハハハ!!!!!!!!」
余りにも遅い僕を呼びに来たヒョードル君は、ぐちゃぐちゃになった二人の真ん中で高笑いする僕をただ、見ていた
頭が冴えた僕は、一部始終を見ていたフョードル君に自首することを伝える
僅かその数日後だった。決意を決めた僕が見たのは、「一家殺害の殺人鬼フョードル・ドストエフスキー逮捕」の見出しで
同時に、彼に庇われた事を理解したよ
数え切れない程、悔やんで、死のうとして、悪夢を見て、、、でもやっと此処まで来たんだ。
全てを話し終えたゴーゴリは膝から崩れ落ち、ぽろぽろと涙を零し死を懇願する姿は正に別人だった
「さぁ、シグマ君。
君が、その手でこの事件を終わらせてくれ、、、もう、僕は疲れたんだ、」
だがその笑みは私の大好きな兄さんそのもので、間違いようが無い
「はーッ、、、はーッッッ、、、、」
私は、その手に持ったナイフを握りしめた。
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次回が最終回です!!この作品の小ネタをまとめた物も出しますので待っててくださると嬉しいです!
コメント
2件
これでいいんですよニコラーシャって……うわああ切ない!!!本当にまじで天才ですか……??
待って冷や汗出た…心臓バックバクなんですけど……!!そういう事だったんですね…もうこのストーリー考えれるとか天才すぎます🤦♀️🤦♀️