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「な、なんでここがバレて…」
沈黙を破ったのはべるちゃんだった。
「こちらには優秀なエンジニアが居るんですよ。あなたたちの居場所なんて簡単にわかります。」
「それに…一昨日、研究所から逃げ出した子どもがここに来たと聞きました。」
…!さもさんとななっし〜のことか…
……………え、てことはこれ…詰み…?
俺たちが絶望していると、後ろから足音がした。
「大人しく捕まり…」
めめさんが、俺の後ろの人物に気が付いた。
「おどろくちゃん!?」
おどろくちゃんは今にも倒れそうなほどふらふらしていた。顔色も凄く悪い。
「mmmrのリーダーさん、私達のこと捕まえに来たの…?」
「いや、おどろくちゃんは今は寝てて!」
「でもさ、あなたは私達のこと、けほっ、捕まえる気ないでしょ…?」
めめさんの眉が、ピクリと動いた。
「………流石ですね、odmnのリーダー、相都六花。」
………そういえば、俺達のことを捕まえに来た割には、めめさん一人しかいない。
「これはいわば、警告のようなものです。」
「警告…?」
「政府が本気であなた達のことを潰しに来ている…気を付けなさい。」
「………なんであなたは、俺達のことを捕まえないんだ…?」
「…そうですね。詳しいことはまだ言えませんが…私はいわば中立の立場です。」
めめさんは俺たちに背を向け、空を見上げる。
「政府は何かがおかしい…闇があります。私達mmmrの知らないところで、政府の残虐行為が起こっている。」
めめさんは振り返り、にっこりと微笑む。
「………絶対に、捕まらないでくださいね?」