『はあー…』
俺たちはめめさんが帰ったあと、その場に脱力する。
「………許されたってことで、いいんだよね。」
「あくまでめめさんに、ですけどね…」
「それよりもう、俺は疲れた…」
あ、ニグさん敬語抜けてる。
ニグさんは気が抜けたり、”あの人”の前だと敬語が抜ける。…って、そんなのはどうでもいい。
今はただ、あの状況から抜け出せたことが嬉しい…
「…ぅ、げほっ、げほっ」
「…あ、おどろくちゃん!」
俺は慌てておどろくちゃんを抱える。
意識が朦朧としているのか、俺のことをぼーっと見つめてる。
「と、つ…さ」
「…ゆっくり休んで」
俺はおどろくちゃんを部屋まで運んだ。
「お日様あったかいな…」
病院の中庭で、私は日向ぼっこをしている。
車椅子の上で、少しうとうとし始める。
「おどろくちゃん、調子はどう?」
面会に来てたらしい凸さんが、私に話しかけてきた。
「うん!お日様パワーで元気だよ!」
「なにお日様パワーってw」
うん、ほんとに楽しかったなこの頃は
病弱なせいで、少し不便に思うこともあるけど、それでも幸せだと思えた。
…ずーっと平和のままが、いいな…
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