テラーノベル
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桃「有栖……ねぇ…」
今回、調査を任された家の苗字が『有栖』。
…有栖といえば俺の後輩の有栖初兎。
しかも『有栖』だなんて滅多にない苗字…、もしかしたらアイツと関係性を持ったやつかもしれない。
そんなことを考えると本当にアイツが来なくてよかったな、ってつくづく思わされる。
青「…インターホン押すで?」
桃「うん、頼んだ。」
ゴクリ…と息を呑み、相手が出てくるのを待つ。
…しかし、中々相手が出てくる気配を感じ取られず、シーンと静まり返ったまま。
ただ、リビングの電気がついていることから中に人がいることはわかる。
なにか最悪の事態があったのか?
桃「まろ、もう1回インターホン押してみて、ダメそうだったら窓、割って入るよ。」
青「は?んな、強引な手段…」
桃「リビングの電気がついているのに来客に出ないとか怪しすぎだろ…、それに窓割って入るって伝えれば出てきてくれるんじゃないの?」
そういうと、ぐぬぬっと言い返せないような表情をしてもう1回インターホンの方へと指を伸ばす。
ピーンポーンって音を鳴らす、それに続いて先程俺がまろに告げた言葉を継ぐ。
そうするとドタドタドタと微かに聞こえてくる足音、人の気配。
…出てきてくれる、ようやくだ。
「…ぁの…、なんか用ですか?」
すっかり伸び切った前髪にボサついた髪型。
清潔感のない服装。
…それにちらっと見えたときの目元、あれはやばい。
監禁か?無職で家に引きこもっている人たちとは違う不清潔感。
桃「すみません、ここ周辺で通り魔の話が出ているんですけど…」
「…っ、私は知りません…、それだけなら失礼します…」
そう言って閉ざされようとするドア。
それを俺の横にいた腕が伸びて必死で止められる。
青「おい、お前…大丈夫か?」
ぎろっとした目付きで目の前の女性を睨みつける。
…いや、睨んでるわけじゃないのは知ってる、コイツが元々目付きの悪いやつで勘違いされやすいのも知っている。
が、それで現に女性は体を震わせてる。
じゃあ…俺の出番…かな?
桃「…俺も思った、大丈夫?寝れてなさそうだけど……」
「…っ……」
図星なのか顔を左下にそらし、目を合わせようとしてこない。
それに口をごもごもさせているのが感じ取られる。
俺の人間観察的なものがここで役に立った。
…なんかこの人は放っておけない、事件も大事だがこっちも中々な事件性を感じられる。
それに未解決の事件なんて悔しいが山ほどある、これがたとえなんのかすり傷にもならなかったとしても聞いといたほうがいいと思うからな。
桃「…ごめん、嫌だったら申し訳ないんだ…」
桃「でも、君の苗字。うちの後輩と一緒で…」
そう呟くとすごい形相でこちらをばっと見上げてくる。
なにか知ってるのか?…やっぱり、なにか関係してるに違いない。
ここは聞き入ろう。
桃「……なにか知ってるんですね?」
「……ぁ、…その……」
青「すみません、詳しく話を伺ってもいいですか…?」
「……はい、どうぞ…」
大人しく受け入れてくれて家の中に入れてくれる。
見た目とは考えつかないくらいの家の清潔感。
なにからなにまでがおかしくなりそう。
声が可愛らしいのに不清潔。なんなんだろうな…
続く…
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