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4話|p. 君との話
「ね〜ね〜、qn!」
「ん〜?どしたのorfくん?」
「qnはさぁ、、もし、もしもだよ?」
「うん……?」
「僕らが離れ離れになったらどーする?」
微かに揺れる君の綺麗な髪。
まだ問題の意図が掴めていないのだろうか、君は少し間を空けて答えた。
「唐突に、だったら探すかなぁ〜」
「じゃあ別れを言われた後はっ?」
「また逢おうね、それを伝えて待つかなぁ……」
君は何故か少し寂しそうな表情を浮かべた。
でも、qnにしては少し意外……けど何故か納得するような返答だった気がする。
「orfくんは?」
「僕ぅ~?僕はねぇ……」
(もちろん、すぐに助けに行く。)この言葉が僕の喉につっかえた。
まるで、閉じ込められた鳥みたいに、。
「もちろんすぐに助けに行くでっ!」
数秒の間を空けて、ようやく言えた。
君へ、この言葉を。
qnは少し、眉をひそめたようにも感じたが、(そうだよね。)という程の安心感のある声で発した。
「そうだね」
少し気まずい沈黙が流れる。
僕は沈黙が嫌いだ。ずっと止まって、何かをするとなると……もう無理だ。
だから自然と口が動く。
’ 止まっていないために。 ‘
「じゃあ僕先行っとるでっ!」
下ろしていたランドセルを肩に通し立ち上がる。
「うん。」
優しくて馴染むような声が後ろから聞こえた時、少し安堵し、ドアノブに手をかけ思いっきり押す。
そしてギラギラと日に照らされた整備されていない小道を走り出した。
そういえば何時からだろう………
親友、心の友であるqnが、 僕ら(dz,bn,or,mn)と関わらなくなったのは__。
5話|n. 蘇り始める記憶
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