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10 - 第10話 毒舌フェルマータ

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2024年08月10日

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「この馬鹿。阿保。ガキ。弱。自分より体が小さい女に負ける気分は〜?」

「ああもううるさいな!フェルマータ、ちょっと静かにしてくれない?」

俺は、今魔法の練習場にいる。けれど、誰も俺に魔法を教えられそうな人がいない。みんな忙しいそうだ。会議があるとかなんとか。というわけで、俺は今ものすごく口の悪いフェルマータと魔法の特訓をしている。

「何回やったらできるようになるんだぁ?そんな弱っちい光線じゃ命奪えないだろ!」

「いやなんで殺す前提なの!?ほんと魔法って野蛮だな…この組織もだけど」

「…あっちの闇組織よりはホワイトだよ!ここは!あそこなんて毎日1人は殺すのが当たり前だぞ?」

「闇組織ってさっきから言ってるけど何!!」

という調子で、口喧嘩をしながら練習をしているのだが…

全く上達する気がしない。

すると、練習場の扉が開いた。

「あら、頑張ってるじゃない。懐かしいわねぇ…私もよくここで特訓したっけ」

「彩さん…?仕事は?」

「ちょっと疲れたから休憩。でも、ごめんなさいね。私が教えられることはあんまりないし…教えるの苦手だし…」

いやいやあんな口の悪いフェルマータと練習するより悪魔…いや天使みたいな彩さんに教えられる方がいいです!!

「教えて欲しい?誘惑に使う魔法」

「あ、大丈夫でーす…」

やっぱり悪魔だ…

彩さんはしっぽをゆらゆら揺らしながら、得意げに微笑んでいる。

「でもだいぶ上達したと思うし…人間なんだから、魔法を使えることでも凄いのにね。どう?フェルマータと一戦交えたら?」

「えー…フェルマータ…」

「俺は別に構わないけどな…怪我してもいいんか?」

「うーん…防御魔法で防ぐよ」

「じゃあやるか。彩、審判」

「…はいはい。凪野くん、頑張ってね〜」

てかフェルマータって、どんな魔法使うんだろ。普通のやつかな?

「じゃ、いくぞ」

「攻撃魔法〈アングリフ〉!」

だいぶ上達したし!

「あまーい。スタッカート」

「えっ?」

何今のー!!消えたんですけど!?

これがフェルマータの魔法…音楽で使う名前が由来なのかな…

「いくぞ。f.f.f.fm」

「?」

こっちも仕掛けないとかな…でもまたさっきみたいに防がれたら困るし…

とりあえず防御張って…

「刃物魔法〈シュヴェールト〉」

これやっと使えるようになったんだよなぁ…うん。

フェルマータは防御を張りながら、身軽に避けていく。くそ、当たらないかぁ…

じゃあこれだ!

「破壊魔法〈ツェアシュテールング〉!」

「お…」

俺の家の壁を破壊した魔法…今度は練習場のフェルマータの近くの壁が破壊された。

「危なっ!ちょっと、練習場壊さないでよー」

「あ、ごめんなさい…えいっ!」

「はーっ…まぁ、結構魔法には慣れたんじゃね?まだまだだけどな」

「フェルマータ。だって凪野くんと私たちでは魔法を使っている年月が違うもの。でもちょっと今日はこれぐらいにしない?じゃないと建物が壊れるってぇ…リリー先輩たちに起こられるよ?」

「うっ…フェルマータ、今日はこのくらいに…」

「そうだな。よし、帰るぞー」

「さよなら。もっと仲を深めてねー。仲良しになってちょうだいよ。あと、今度は私が魔法教えてあげる」

「え…教えられるんですか?」

「失礼ね。あと他の教官にも空きをもらっとくから。あ、もうこんな時間!潜入先に戻らないと〜」

「ずっと気になってたんですけど、彩さんってどこに潜入してるんですか?」

「えー?内緒」

「内緒て…」

「君にいえないくらい危険なところなの」

そうなのか…?

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