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この広い世界の頂点で。

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この広い世界の頂点で。

10 - 第1話

♥

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2025年07月27日

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「この広い世界の頂点で。」


第三章 ‐ 探し物 ‐ 1




















長い頭痛が続いた後、

俺たちがみた景色は。


誰もいない、商店街。


ky「誰も…いない」


rt「ここのカフェの人達も消えた…?」


ky「外、出て、みる?」


rt「そうやな」


レジの隣にお金を置き、お店を出る。


rt「…、」


街はシーンとしていて、

誰もいない。

車も通っていない。

信号もずっと青信号。


rt「とりあえず歩いてみよか」


ky「う、うん」


こういう状況でも、

やっぱりタメ口は慣れない。


rt「…キヨくん、あれ」


レト先輩が指を指す。

その先には──


赤い襟足に

黒い猫耳が付いているニット帽。

人だ。人の後ろ姿がある。

俺に似てるな、と思った。


ky「追いかけ、る?」


rt「追いかけるで」


レト先輩は俺の手を取り、

走り出す。


俺は思わずドキッとする。


そのままあの後ろ姿に向かって

走って走って、やっと追いつく。


rt「あの!」


すると、その人は振り向く。


ky「…え?」


俺だ。

何を言っているのか

分からないと思うが、

顔も体型も、俺だ。


?「…見つけた」


俺の腕を掴み、

俺を引きずるように

どこかへ連れていこうとする。


rt「キヨくん!!」



























俺は必死にキヨくんに手を伸ばした。



でも、キヨくんは、

キヨくんに似た…


いや、キヨくんのドッペルゲンガー?

に、腕を引っ張られ、

そのまま、瞬く間に消えた。


rt「キヨ…くん? 」


返事は返ってこない。


rt「そうや、DM…」

DMでメッセージを送るも、

やっぱり、返ってくるはずもない


その場にしゃがみ込む。


キヨくんはどこに行ったのか。

俺はもうこのまま一人なのか。

そんなことを考えていると


?「…やっと見つけたわ、」


後ろから声がする。

恐る恐る振り返ると…


顔も体型も、

俺と同じ人間が俺を見下ろしていた。

この広い世界の頂点で。

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