テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「ヨシカワ君、久しぶり。」「あ、フルちゃん。」
以前短期で、幻覚寺の正月アルバイトに来た彼は、「アジア総合大学哲学科」の大学院生で有る。「これ、山富士さんからの手紙で調べて欲しいものだって。」
2人は院内の喫茶にいた。自販機が設置してあり、テーブルと椅子があるので、大抵の面会は皆ここでしていた。
手紙を読み終わった吉川クンは、「そっか、そういう事か…」「そういう事。」フルタは亜漕が生きており、奥の院で何やら企んで居る事を彼が言っているのだと思った。「薬学部はボクと違う学部だから、知り合いに渡して頼むけど、教授に知られないようにやるから、少し時間がかかるといいておいて。」彼はそう言った。
幻覚寺に戻ると、山富士が「どうだった?」と聞いた。少し時間がかかるが、フルタにメールが来る事を言った。
「ヨシカワ君って、ヒョロヒョロっとした痩せ型の男の子だったわね。まだ大学に居るんだ?」「大学院って言ってたけど、何の勉強かわかんない…」彼のことだから、またアルバイトで繋いで居るのだろうと山富士は思った。無言がちのところは金隠氏に似ていなくもない。
179
saza
158
#掃除
月城 蓮桜音
5,053
水羽
1,063
コメント
1件
うわ、懐かしい顔が出てきましたね……! 以前の正月バイトエピソードを覚えている身としては、ヨシカワくんの登場がもうそれだけで胸熱でした。「ヒョロヒョロっとした痩せ型」って山富士さんの記憶の解像度が絶妙で、そこから「無言がちなところは金隠氏に似ていなくもない」って繋がるのがすごく好き。人の繋がりって、こんなふうに過去のアルバイトが今の調査を動かすんだなあと、しみじみ温かい気持ちになりました。