「おい、起きろ。」ここはどこだろう。独房か。…!「イテム!」「やっと起きたか、ポンド。おい、イテムも起きろ。」「ここは……」イテムも俺も鎖で手を吊るされた状態で裸にされている。イテムには少し殴られたあとがあるくらいだ。「イテム…どうしてギフト事件のことを話したんだ。」「だって…」「はあ…まあいい、これからお前を処刑する。ポンドにはまだお勤めがあるからな。まだ良い」「は…?おいイテム!どういうことだよ!なんでお前が…」
「すまない。ポンド、君を騙しているのが辛かったんだ。最期に本当の友達になれて良かったよ…」ボト…「おい!おい!なんでだよ!!」「落ち着いてくだ」「落ち着けるかよ!」「くそ!離せよ!おい!デブ!離せよ!」「すまないね、ポンド、あと10年、頼んだよ。」どういう事だ。なんで今目の前に親友の頭が転がっているんだ。ああ、そうか、終わったんだな。くそ、呪ってやる、あのデブも、この国もだ。くそ…
「アテネ!やっと着いたねえ!」「あんまりはしゃぐなよ、前もそれで転けただろ。」「うるさいなあ、あれは足に切り替わったばかりだから!」「どうかな」「あれ…」目の前に心配そうに家の前に立つ少女がいた。「ねえ、どうしたの」「あ、こら…」「アテも心配なくせにー」まあ、話ぐらいは聞くか…
「実は、弟が帰ってこなくて、今までこんなことなかったのに…」「どこに行ったか分かるか?」「お城の方に言ったと思う。水を出しに、、、」水か…まさか魔法か「弟の名前は?」「ポンドです」「驚いた。ちょうどその子を探していたんだ。」「探してみようよ」「もち」「何かあったら言うね」「ありがとうございます!」ポンドは相当愛されているらしい。早く見つけ出さなければ。