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――越後。
「憲政様をお助けする同盟が、できつつあります」
長尾政景が報告する。
「現在は、武田、佐竹、里見、そして長野業正様です」
「……!?」
長尾景虎は思わず顔を上げた。
「おおう……かなり早いな」
「まだ一ヶ月だぞ……?」
「景虎様……???」
政景は困惑した表情を浮かべる。
「……武田がいるのが、正直不気味だ」
景虎は腕を組む。
「なぜ、あそこまでまとまったのだ?」
「武田は信用を受けておりません」
政景が答える。
「あくまで、憲政様を助けるために協力している――と」
「佐竹殿や里見殿は、そう業正様に説明しているようです」
「業正殿は……?」
「……心酔してしまったようですな」
「心酔……?」
「業正殿には、このように話していたようで……」
政景が景虎の耳元で何やら告げる。
「ゴニョゴニョ……」
「……あの業正殿が……」
景虎は絶句する。
「あっ……あっ……」
「御館様???!!!」
「方円殿を呼べ!!」
景虎が勢いよく立ち上がった。
「教育しているなら、問いたださねばならん!」
「それになんだ、北条包囲網とは!」
「何故か我らも協力することになっているではないか!」
「『長尾も包囲網に参加する』と書かれておるではないか?!」
「は……はい……」
政景は苦笑いを浮かべた。
「 ̄▽ ̄;」
「……」
「方円殿」
「はい?」
「これは、どういうおつもりか?!」
景虎は険しい顔で方円を問い詰める。
「……まず一つ目」
「長野業正殿に、何をした?」
「私は、本音を言っただけですわ……」
方円は穏やかに答える。
「嘘だとお思いでしたら、業正様に直接聞いていただいて構いません」
「…………」
景虎は頭を抱える。
「二つ目は……」
「なぜ、そなたの北条包囲網に協力すると決まっておるのだ!」
「義をお持ちですから」
方円は、当然のように答える。
「憲政様をお助けするためなら、必ず協力してくださると信じているからです^^」
「『信じているからです』じゃない!!💢」
「勝手に決めているのは……どういうおつもりか!」
「お怒りはごもっともですが……」
方円は首を傾げる。
「長尾様は上杉様の臣下」
富来 えび
122
#自分用
富来 えび
20
һагυ_彡
238
「協力は確定だと思っておりましたが……」
「…………^^;」
景虎は言葉を失う。
「……もし、決めていなければ」
方円は静かに続けた。
「『武田なんか信用できるか』と、長尾様には憲政様を見捨てたという汚名が着くやもしれません」
「なので――」
「強制的に、確定させていただきました」
「…………」
景虎の顔が引きつる。
「汚名……」
「わしが武田関連で断ることまで、読んでおったのか……」
「某は……」
景虎は深くため息をつく。
「そなたが恐ろしい……」
「実の兄にも容赦のない女だからな」
「正しさのためなら……本気で北条をぶっ潰すつもりなのだな」
「……」
「(´^ω^`)ハァ……」
景虎は諦めたように息を吐く。
「もし、ここでも断ったら……?」
方円は、にっこりと笑った。
「……上杉の反逆者として」
「教育します^^」
「誰であっても」
「…………」
景虎の顔が引きつる。
「それは、そなたが決めることなのかな^^;」
「私には権限は、確かにありません」
方円は穏やかに答える。
「ですが……」
「関東管領の憲政様が決めれば、そうもいきませんわ」
「誰であっても、ね」
「……(´^ω^`)ハァ……」
景虎は、しばらく天井を見上げた。
「分かった」
「とりあえず、包囲網には参加しよう」
「ただし――」
景虎は方円を睨む。
「憲政様のためじゃ」
「そなたのためではない」
「それを忘れるなよ」
「ええ、分かっておりますよ」
方円は微笑んだ。
「ご理解いただいたこと、感謝いたします」
「…………」
景虎は思う。
(……この女、本当に怖い……)
コメント
1件
うわ、方円さんマジで策士すぎる……! 景虎さんが「この女、本当に怖い」って思うのめっちゃ分かるわ。自分で決めといて「信じてるからです^^」って涼しい顔で言い切るの、怖いけどカッコよすぎる。「教育します^^」の笑顔、震えるわ。北条包囲網の行方と、この女の真の目的が気になりすぎる🔥 続き楽しみ!