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マジック・フォース本部
そこにはひとりの少女の姿があった
「うーむ…やっぱりウダ君は水が無理だね…」と呟きながら長い髪を揺らす
「ナターニャはんええかぁ〜?」とキリ改めキリトが帰ってきた
「うーん?なぁに〜って…びしょ濡れじゃん!ちょっと待ってて!タオル持ってくる!」とナターニャと呼ばれた少女はバタバタと慌ただしく脱衣所に向かう
「おやおやどうしたんですか?ずぶ濡れじゃないですか」と喋る青年はモノクルをかけ直す
「あ〜…よくわからん2人に出会ってな」と鬱陶しそうに髪をあげる
「お〜!ざまぁないぜぇ」と青年の後ろからひょっこり出てきた青年は気だるそうに笑う
「茶化しに来たなら帰れ、ユカイ」気だるそうな青年に詰め寄り発言するキリト
「え〜、つまんねぇなぁ、お前」と吐き捨てて来た道を戻る
「すみませんね、うちのユカイが」と青年は深々と頭を下げる
「あいつは元からそういう奴やろ…ガクも大変やねぇ」とキリトは目の前の青年を哀れむような目を向ける
「…そうですか?私はユカイと居すぎて少し頭のネジが外れているかもしれませんね」とガクと呼ばれた青年は目の前のキリトを少し睨む
「キリト〜!はい、タオル…ってわぁ!?」とナターニャが走ってタオルを持ってくるが足がもつれ転けかける
「痛ァ…くない?」とナターニャが目を開けるとガクがナターニャを抱き上げていた
「全く…しっかりしてくださいよ?我が妖術師に怪我があれば溜まったものじゃありません…」とガクはそっとナターニャを地面に下ろす
「ごめんねぇ〜、ガク…」としゅんと分かりやすく落ち込む
「あ〜…ナターニャ、タオル貰ってええか?」とキリトが手を出す
「あ!どーぞ!」と元気になりタオルを差し出す
キリトが受け取り髪を乱暴に拭いたあと激しく咳き込む
「やっぱり風邪引いてたりするぅ……?」とナターニャが覗き込む
「ぇ…」と驚きの声を上げナターニャが固まる
キリトの手の中には吐血したであろう血がベッタリと付いていた
「…もしかして」とキリトが走り出す
「え、キリト?どういうこと〜!」と遠くからナターニャの声が聞こえるがそれどころでは無いのか無視をする
「んぃ…」と声をあげるのはウダ
「おはようございます、ウダ様」とリボンを沢山つけた少年メイドが言う
「おはよう…」ウダは寝巻きのような姿で装飾品等は外してあった
「誰が外したの?」部屋を見渡しながら言う
宇田の部屋は黒と紫をモチーフにしたものが多い
「僕が外しました」と長髪の少年メイドが言う
「そう…」気分が悪いのかまたベッドに倒れる
「ゲホッゲホッ……」とウダは咳き込む
「大丈夫ですか……?」と背中を擦る、リボンを付けた少年メイド
「ウダッ!」部屋に慌ただしく入ってきたのはキリト
「キリ……?」と口周りに血をつけて振り返る
「ウダッ、あいつの水に毒が入ってる!」