テラーノベル
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ゲボッと胃液が出てくるような音が聞こえる
「ウダッ!」「ウダ様ッ」吐いたのはどうやらウダのようだ
そのままウダは糸が切れたように倒れ込む
「ッチ…おい、メイド!ユカイを呼べ」とキリトは少しキレているようだ
「え…ユカイ様ですか……?」と少年メイド同士で少し戸惑っていた
「早くしろ!お前らの救世主、ウダ様が死ぬぞ!」そうキリトが言い放つと少年メイド達はようやく動き出す、が、全員部屋のドアで止まる
「んだよ…部屋出るなとでも命令があるんか?」とキリトがいいながらドアを開ける
「早く行け、死ぬぞ」とメイド達の背中を少し押す
「あーぁこりゃ盛大に吐いてるねぇ」と甘い匂いと共にユカイが部屋に入ってくる
「何?毒解除でもしようか?」と言うとユカイの右手が緑の光に包まれ光る
「便利やね…回復魔法は……」
それをウダに当てる
少ししウダが意識を取り戻したようだ
「……なんでユカイがいるの…」と眉間に皺を寄せるウダ
「おいおい、助けて貰ってそりゃあ無いぜぇ」とユカイが呆れる
「あ、キリは?」とウダが部屋を見渡す
キリトは部屋の隅に置いてある椅子に座って寝ていた
「あいつの方が毒、回っていたからな」
「そりゃあそうだろ、毒入った水を思いっきり被ってそのままの服で動き回りゃ毒も早く回るわな」とキリトの顔をグイと自分に寄せる
「綺麗な顔だなぁ…」と悲しそうに呟くが誰にも聞こえないだろう
「ちょっくら腹ん中見せてくんねぇかなぁ…」と聞こえるように言う
「ボクが許さないよ」とウダが言った途端少年メイド達がユカイの周りに立つ
「用が無いなら出て行ってくれない?ここはボクのテリトリーだ」とウダがユカイの元に歩き出す
「あ〜…わかったよ……出てくよ…」とユカイが部屋を出る
「愉快だぜぇ……」と呟く
「ユカイ、どうだった?」とナターニャが走ってユカイの元に行こうとする
「走るなって何度言えば…」と走ろうとするナターニャをガクが止める
「おぉ、ナターニャと兄貴じゃねぇか」と手を振る
「どうだった?2人は」とナターニャがユカイに抱きつく
「ウダが警戒しすぎてる、どうやらマジック・フォースの中に裏切り者でも探しているようだね」と溜息をつきながらナターニャを抱き上げる
「マジック・フォースに裏切り者なんて居ない…マジックフォースの繋がりは契約じゃない、情だ」とナターニャが声のトーンを落とす
「契約なら人間を形に入れるから反発して裏切る輩が出てくる…でも、情で繋がっているなら裏切らない、いや、裏切れない…でしょ?」とナターニャが後ろにいる人物に問う
「…よくわかってるな、ナターニャ」
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