𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
ザシュッ
星)……ぁ…
邪神党1)ほーら、嘘なんか言ってねぇぞ
どうするガキ?育て親を見殺しにするか、恩人を見殺しにするか
星)……………
鈴)……せ
邪神党1)お前は黙ってろ
ドンッ
鈴)……けほっ…
邪神党1)あーあ、そんぐらい弱ってんだな
ほら、さっさと選べよ、どちらも失うぞ
星)……僕は…
…………………
スタ、スタ、スタ、
鈴)……!
星)……ごめんなさい…お姉さん
懇)…………
ガシッ(手)
星)……だからもう…傷つけないでネ…
…………お姉さん、
星]もし、あの時捨てないって言ってくれてたなら
あれを有言実行する気で言ってたのなら
長年の間、年を越す度に「死ぬまで君を守る」って言ってくれたなら
くれたなら……
星)今僕を助けてよ…お姉さん…
ギンッ
星)!
ダダッ!ドンドンッ、バンッ!!
星)……え?
星]まるで、これじゃあお姉さんの意識の中で戦ってるみたい
だって本当に、お姉さんの中から音がするんだから
なんで…お姉さん…
ヴンッ
ヒュンッ
邪神党1)……は?
ドォンッ!
パシッ
鈴)……え?ぁ、けほっ…
星)………何が…一体…
邪神党2)おい!大丈夫かよお前!
おいガキ!お前そこの聖神党にどんな術
懇)術?
術を使ったのは君達だろ、なぜ私が寝返った話になってる
私はお前達に味方した覚えなんて無い
星)!
……お姉さん…
懇)………………
ただいま、星
星)……おかえりなさいネ…お姉さん…
邪神党2)くっそ!良い気に…
懇)自分がなってましたって?
邪神党2)!
バンッ!!
鈴]…………
一体どの速さで戦ってた?今
早すぎて一瞬とも言えない
というかあの殴った時の異様に漏れ出す魔力は…一体…
鈴)……貴方は…そうか、もう…
本当は…無いから…魔力が無限に…
懇)………うん、1回お情けはあったけど、受け取らなかったから
星には内緒ね、ヒーローさん
《星をギリギリまで逃がした罰、それは随分と重いものだった》
《不老不死という名の幽霊化、これが1番正しい》
《可視化できる幽霊、その言葉は私にピッタリな言葉だった》
《その約1週間後、世界は宗教戦争のように争った》
《私が邪神党につくはずなど無かったが、じゃあどこにつく》
《聖神党の神なり得るもの、それが現れるまで長い年月が経ったが、1人の神が降りた》
《豊穣の女神、シュブ=ニグラス様》
《その姿は小さな少女のようだった》
《私達邪神党への反対勢力は、彼女を祝福した》
《しかし、数多の死亡者を招いた宗教戦争は、結局どちらも敗北した》
《私は幽霊化により命を持たなかった、しかしシュブ=ニグラス様は私に命を与えようとした》
《正直そっちの方が楽だった、その後死んでしまって星に会いに行けば良い》
《そう話した途端、シュブ=ニグラス様の気は変わってしまった》
シュブ=ニグラス》その子はもうきっと、未来永劫にクルースと共に封印されてしまう、そういう運命を辿っている
《 ……腸が煮えくり返った》
《その運命を変えることの出来ないことへのシュブ=ニグラス様への怒り、それを知った上で星を糧にした村の人々》
《そしてその大元を作った邪神クルース 》
《怒りという怒り全てが煮えた私は、シュブ=ニグラス様に提案を持って行った》
《無事それは実行され、シュブ=ニグラス様とクルースは封印された》
懇》私に命を与えないのなら貴方と私、そして村の人を1人でクルースを完全に封印してしまえばいい
《そういえば星は、どうして封印が解けていたのだろうか》
《シュブ=ニグラス様の情けかもしれない》
《だとしたら、ありがとう 》
《貴方ももう、命あるものになったのですね》
《それなら貴方にも、分かったはずです 》
《生きることの喜び、失う苦しさ》
《貴方が今まで肌に感じなかった感情の全てを、感じてください》
ば〜い
コメント
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可視化できる幽霊…なんかかっこいいな(そんなこと言ったら場合じゃねぇ)