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注意報どーーーーん
(翌日・万事屋)
新八「……昨日の花見、楽しかったですね!」
神楽「彩音の顔、真っ赤だったアル!銀ちゃんに“可愛い”言われて固まってたネ」
彩音「~~~ッッ!!神楽ァァァ!!」
(神楽の頭をグリグリ)
銀時「おいおい、朝から青春かよ……(目そらし)」
新八「銀さんも照れてません?」
銀時「誰がだ。」
神楽「いや顔真っ赤アルよ。」
銀時「花粉症だっつってんだろ(真顔)」
(彩音は少し距離をとり、ちらっと銀時の横顔を見る)
彩音(……なんで昨日のこと、思い出すだけで心臓がうるさいんだよ……)
(銀時、空を見上げて一人煙草)
銀時「……春ってやつぁ、どうしてこう胸がざわつくんだか。」
(ふと、階段の音)
彩音「……銀時。」
銀時「お、寝れねぇのか。」
彩音「……なんか、さっきから胸がムカムカして。変だよな。」
銀時「(苦笑)……お前もかよ。」
(沈黙。夜風が二人の間を通り抜ける)
銀時「昨日のこと……覚えてんのか?」
彩音「……あぁ、覚えてる。忘れられるわけねぇだろ。」
銀時「そっか。」
(銀時が笑うが、少し照れたように目を逸らす)
彩音「……銀時。」
銀時「ん?」
彩音「……昨日言ってた、“可愛い”ってやつ。あれ、冗談だったか?」
銀時「……さてな。どっちだと思う?」
彩音「……わかんねぇよ。あんたそういうとこ、ずるいんだよ。」
(沈黙)
銀時「……お前さ、昔の戦いの時より、今の方が強ぇ顔してる。」
彩音「……強く、なれた気がする。お前がいるからな。」
銀時「……彩音。」
(見つめ合う。距離が少しずつ近づく――)
神楽「銀ちゃーん‼︎お菓子どこアルー!?」
新八「神楽ちゃん今は空気読んでください‼︎」
(ふたり、同時に離れる)
彩音「ッ、……もう……!」
銀時「……うちのガキどもはタイミングが最悪だな。」
(けれど、お互い少し笑ってしまう)
彩音「……ま、いっか。また明日も同じ空の下だしな。」
銀時「……あぁ。」
(夜風に舞う桜の花びらが、ふたりの肩に落ちる)
青春っていいね👍