コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意報どーーーーん
(とある夜・万事屋)
銀時「……で、依頼内容が“夜の寺で怪異調査”ねぇ。めんどくせぇな。」
新八「銀さん、それ仕事放り投げる気じゃ――」
銀時「オバケなんざ糖分で成仏させりゃいいんだよ。」
神楽「アルか⁉︎そんな成仏方法!」
(そこに彩音が戻ってくる)
彩音「……で、調査は一晩かけてやるらしい。依頼主が“他人には見せたくないものがある”とかで、二人でしか入れないらしい。」
神楽「え、二人って誰アルか。」
(しれっと銀時と彩音の前に“ペア入場券”)
銀時「……これ絶対お前、仕組まれてね?」
彩音「……だろうな。」
(お互い目をそらす)
新八「じゃあ、行ってらっしゃい。夜の寺で……何が起きても知りませんからね(ニヤリ)」
神楽「銀ちゃん、変なことしたら祓うアル!」
銀時「誰がするか‼︎」
(満月。静寂の中、二人きり)
彩音「……静かすぎるな。」
銀時「まぁオバケもビビって出てこねぇんだろ。」
彩音「銀時、こういうの苦手だろ?」
銀時「べべべべ別に? 怖くなんかねぇし(←目逸らし)」
彩音「声、震えてんぞ。」
銀時「……気のせいだ(目を逸らす)」
(ふと、物音がする)
彩音「……今、聞こえたよな?」
銀時「お、おう……。」
(ふたり同時に背中合わせで構える)
銀時「……来るぞ。」
彩音「……あぁ。」
(――風に揺れただけの提灯)
銀時「……なんだよ、風かよ……」
彩音「びびってんじゃねぇか。」
銀時「びびってねぇっつの‼︎」
(そのとき、足元が崩れ、銀時が彩音をかばうように抱き寄せる)
彩音「っ!」
銀時「危ねぇな……怪異より地盤の方が怖ぇわ。」
(至近距離。互いに息を呑む)
彩音「……銀時。」
銀時「……あ?」
彩音「……離せよ。」
銀時「あ、あぁ。」
(しかし腕がわずかに震える)
(沈黙が落ちる。月光の下、互いの顔が近い)
銀時「……お前さ。」
彩音「……なに。」
銀時「昔より、ずっと優しい顔すんだな。」
彩音「……バカか。」
(でも顔が赤くなってる)
(夜通し歩いた帰り道。少し眠そうな二人)
銀時「……結局、怪異なんざいなかったな。」
彩音「まぁ、いい依頼だったろ。静かで。」
銀時「……うるせぇ心臓音がなきゃな。」
彩音「なななな何言ってんだよ!」
銀時「いや俺のほうだよ。」
(彩音フリーズ)
銀時「……なんか最近、お前といると落ち着かねぇんだよな。」
彩音「……そりゃ、お前がバカだからだ。」
(ふたり並んで歩く)
彩音(……なんで言葉にできねぇんだろう。こんなに、胸が熱いのに。)
えー、次回、彩音が告ります。地雷は自衛してくれーー