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#○○の主役は我々だ!
*もちもち丸*
15,577
#日常組
にち
325
trkr
勇者×魔王パロ
日常組様の動画「茶番しかない勇者の冒険」の続きみたいな感じです
この話はBL要素を含むので苦手な方はご注意下さい
kr・・・「」
tr・・・『』
・ ・ ・
kr side
トラゾーを安全な所に連れてきたはいいものの、かなりまずい状況だった。
死んでるのか、生きてるのか微妙な状態。ほっといたら間違いなく死ぬだろう。急いで治癒魔法を掛けようとした時、ふとトラゾーの声が聞こえた気がした。クロノアさん、ほっといて下さい、って。
その言葉から何も察せないほど俺は馬鹿じゃない。要するに、このままほっといて1回トラゾーを死なせて、俺が蘇生する。
そうすれば、俺も手を汚さず、トラゾーも永遠の命を手に入れられる。
そうしよう、トラゾーはそれを望んでいた。トラゾーの同意という面では問題はなかったが、あるとすれば俺の方だった。
ほっとこう、と決めたのに、心配になって何回も魔法を掛けようとして、その度に自分に言い聞かせた。トラゾーの段々と弱々しくなっていく鼓動を聞くと、胸が痛くなるようだった。
トラゾーを見守って5時間ほどたっただろうか、ついに、トラゾーの心臓は動かなくなった。
それを見て一刻も早く、と思いながらトラゾーに俺の魔力を注ぐようにして、魔法を掛ける。
そんなことは全く無いのだが、俺の魔力じゃトラゾーを蘇生させるのには力不足なんじゃないか、と余計な不安も出てくる。
恐る恐る待っていると、微かに鼓動を聞いた。
俺は、必死に彼の名前を呼ぶ。
起きて、起きて。
君のお陰で何もかもが変わったんだ、本当に感謝してるし、大好きだよ。
起きたらそう伝えたい。
だから、また、一緒に…。
tr side
不思議な空間にいるようだ。
でも、どっかから声が聞こえてくる。
誰の声?何て言ってる?
あぁ、この安心できる声は、クロノアさんだ。俺の大好きな人。
どこにいるの?俺はどうすればいいの?何て言ってるの?
その問いに答えるように、声がはっきりになってきた。
……ゾー
…ラゾー
トラゾー
トラゾー‼︎
はっきりと俺の名前を認識した途端、俺の意識はその空間から抜け出した。
目の前にいたクロノアさんは、安心したような、泣きそうな顔をして、おはよう、と言ってくれた。
そして俺はクロノアさんから、奴らが襲ってくる心配はないこと、俺が永遠の命を手に入れたことを聞いた。
『クロノアさん…、これで俺も、貴方と一緒ですね』
「俺の魔力を注いだ感じだから、俺が死ぬときは、トラゾーも死んじゃうから、本当に死ぬまで一緒だよ」
少し照れくさそうにクロノアさんが言った。そうか、死ぬまで一緒、か。それを実感して、俺はクロノアさんに、恋人にこう言った。
『貴方の孤独、半分下さい』
「もうとっくに、トラゾーとあった瞬間から、あげてるよ」
少し驚いた顔をしたクロノアさんは、笑って答えてくれた。
俺はもう人間じゃなくなったけど寂しさは感じない。ずっと添い遂げるって決めた人がいるから。
この人に会った瞬間から、俺の中で何かが動いた。
そんな愛しくて、心優しい魔王、今は、俺の恋人になったクロノアさんに改めて伝える。
『大好きです』
クロノアさんの返事を待つ。
「…、俺も」
完。
コメント
1件
ああ、最終話……読了しました……。もう、タイトルからして「悠久」って、ずっと一緒だよって意味だったんですね。「孤独、半分ください」からの「もうとっくにあげてるよ」の流れ、胸がぎゅっとなりました。トラゾーが覚悟を決めてクロノアさんと一つになる決断をしたシーン、静かで重くて、すごく好きです。お二人が本当に添い遂げられて、読んでいるこっちまで温かい気持ちになりました。藍乃さん、素敵な物語をありがとうございます……!