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20XX年 11月△日
肌寒くなってきたこの頃。
俺、塩崎 頼人はカメラ
を首にかけて俺が入院している病院の屋上に
向かった。
扉を開けると、そこには見慣れない少女が安
全柵の向こう側に腰をかけて座っていた。
彼女は俺を見るなり「……残念」と呟き、俺に声
をかけてくる。
??「やっほー!君は…ここの患者さんか な?」
頼人「そうだ。……見ない顔だな?新しい患者 か?」
??「ううん。おじいちゃんがここに通院し てるの。 」
頼人「そうか。そりゃあ…大変だな。」
頼人「それよりそこは危ないと思うぞ。こん なとこで何してんだ」
??「ちょっと夜風に当たりたくて。意外と 大丈夫だよ?」
頼人「……へぇ?」
??「っていうか君も寒い中何しに来たのさ」
頼人「別に。ちょっと写真を撮りに来ただ けだ」
??「写真!いいねぇー、好きなの?撮るの」
頼人「まぁそこそこだな」カメラを構える
??「…へぇ!驚いた!そんな古いカメラ使 ってる人全然見ないもん!2027年ぐら いのやつ?」
頼人「そう。亡くなった父さんがくれたんだ」
??「そうなんだ。じゃあ大切なものなん だね」
頼人「……あぁ、そうだな」
??「そういえば君、名前なんて言うの? 」
頼人「俺?俺は塩崎 頼人。」
??「頼人!いい名前だね!」
凜華「私は齋藤 凜華! 」
頼人「凜華。珍しい名前だな?」
凜華「そう?頼人の方が珍しいと思うけど……」
頼人「そうか?」
凜華「私ね、おじいちゃんが夜に病院に行く から、心配で毎回着いてきてるんだ 」
頼人「……へぇ?いいのか?こんなとこにいて」
凜華「、 ?どういうこと?」
頼人「人はいつ死ぬか分からない。そばにい てあげなくていいのかって話だ。」
凜華「あー、そういうこと?それなら大丈夫 だよ。私ここ好きだし、おじいちゃんも …わたしがここにいるのを望んでるは ず。」
頼人「……?まぁそれならいいんだけどな」
俺たちはこの出会いをきっかけに肌寒くなる
夜に病院の屋上でよく話すようになった。
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