mz視点
それから数日間、俺はずっと考えていた。
ちぐの異変に気づいたのに、何も聞けなかった。
それが悔しくて、けれど、ちぐが隠そうとする理由を考えると、それ以上踏み込めなかった。
──でも、このままじゃダメだ。
そう思ったのは、昼休みのことだった。
tg まぜたん、お昼一緒に食べよ!
笑顔で近づいてきたちぐが、ほんの少しよろけた。
mz おい!
とっさに腕を掴む。
tg へへ、ごめん!
ちぐはすぐに姿勢を立て直して笑った。
いつもと変わらない笑顔。
けれど、その顔色は少し悪く、袖口から覗く手首は細くなっているように見えた。
mz ちぐ、お前…
tg なに?
mz いや
やっぱり、言えなかった。
ちぐはすぐに笑って誤魔化す。
俺が問い詰めても、はぐらかして逃げる気がした。
だから、俺は別の方法を選んだ。
──直接聞くんじゃなくて、別のところから確かめる。
そう決めたのは、ちぐさの笑顔があまりにも優しくて、どこか儚く見えたからだった。
その日の放課後、俺は ちぐの家に向かっていた。
♡➡︎➡︎たくさん溜まったら!
コメント
5件
わくわく
一応1000おしといた!! 続き楽しみにしてる~.ᐟ.ᐟ