(❤️×💙)
新連載!
タイトルの通り、現代社会の恋愛ツール、マッチングアプリの話です。今よりもっと同性同士の恋愛に寛容になった社会という設定です。
怖めな展開になるかも。
side若井
俺は友人に進められ、マッチングアプリというものを始めて使ってみることにした。
身の回りの友人もアプリを通してお付き合いを始めたり、中には結婚する人までいる。
家と職場の往復の俺に出会いなんてものはないから、新しい出会いを見つけるのに1歩踏み出してみた。
今のマチアプは性の多様性に配慮され、マッチングしたい相手の性別を自由に選択する事ができる。
いい時代になったもんだと感心しながら、俺はマッチングしたい相手の性別欄を”男性”と選んだ。
プロフィール欄を設定して、公開するとすぐにいいねがつきだす。
この人良さそう、この人はちょっと年上すぎるなぁ〜、この人はアイコンが胡散臭すぎるなど、心の中で選別しながら、いいねとスワイプを繰り返していると、「m」というアカからコメントが届いた。
『同い年で、音楽好きなの一緒です!よかったらお話しませんか?』
プロフ欄に飛んでみると、フラペチーノを顔を横に付けたあざとい表情の本人であろうアイコンだった。
やばい……かわいい……結構タイプかも。
こんな人もマチアプ使うんだ……。
俺は逸る気持ちを抑えながら、コメントを返した。
そこから、mさんと話が盛り上がり、トントン拍子で会うことになった。
今日はmさんと会う日!
待ち合わせ時間より少し早くつき、鏡で前髪を直す。今日の格好変じゃないよね?
すると遠くから小柄な可愛い人が歩いてくる。
スマホ片手にきょろきょろしている。
あの人だ!俺は、小さく手を振った。
こっちに気づいて小走りで走ってくるmさん。
大森「ひろさん?で合ってます?初めまして。ごめんなさい。ちょっと遅れちゃって。」
若井「そうですそうです。初めまして。全然!こっちが早く来ちゃっただけでまだ時間前ですよ。」
mさんがあ、ほんとだとスマホの画面をみる。
写真よりも実物の方が何倍も可愛いな〜なんて思ってると、ニコッと笑って、じゃあ行きましょと手を引かれる。
おお……結構積極的な人だ……。
適当なカフェに入って、お互い注文を済ませる。
大森「ひろさん写真より全然かっこいい。モテるでしょ?」
頬杖をついて、mさんに言われる。
若井「いや!全然そんなことないです。本当に出会い無くて。むしろmさんの方がモテそう。」
mさんはそうかな〜とニコニコ笑ってくれる。うぅ……やっぱりあざとくて可愛い。
大森「ね、同い年だしお互いタメで話そ?名前なんて言うの?」
距離の詰め方が上手いなぁ、結構手馴れてる?
そう感じたけど、俺はmさんの手のひらの上で転がされてみることにした。
若井「若井滉斗っていうの。そっちは?」
元貴「僕?僕は大森元貴って名前。若井ね。僕のことは元貴って呼んで。」
若井「俺が元貴って呼ぶなら、そっちは滉斗じゃないの?」
大森「いーの。なんかヒロトってより若井って感じがする。」
お互いの呼び方が決まったところで、料理が届き、好きな音楽の話、趣味、仕事の話など色々なことを話した。
初対面とは思えないほど話が合うし、顔もすこぶるタイプなので、俺は既に元貴にメロメロに絆されていた。
コメント
4件
マッチングアプリのお話~~~!!!大好き~~!! アプリで話して意気投合しまくっているお二人…大森さんの距離の詰め方本当に上手くて若井さんがすぐに好きになっちゃってるのが可愛い… これからどうなっていくのかめちゃくちゃに楽しみ~~!!!
めっちゃ好きです! とりあえず1000いいねしときました👍