若井「元貴はアプリで他に誰かと会ったことある?」
元貴「ん〜まぁ数人あるかな。みんないい人だったよ。」
何回かあるんだ……。俺が始めてじゃない事に謎にショックを受ける。
2人で話していると、ふと居酒屋に置いてあるテレビのニュースが目に入る。
『本日未明、男性の遺体が見つかりました。遺体の傷跡から、一連の連続殺人事件と関連性があるとみられ___』
若井「うわ……犯行現場近所じゃん……もう5人も殺されてるんだろ。物騒だよな。 」
元貴「ん〜確かにね。」
元貴が枝豆を頬張りながら、興味無さそうに答える。
あんまりこういう話題は好きじゃなかったかと不安になるが、元貴はそういえばさ!と別の話題を話し出す。
よかった、飽きられてはいないみたいだ。
時間が経つのはあっという間で、気づいた時には時刻が0時を回ろうとしていた。
俺は調子に乗って飲みすぎてしまい、頭を少しぽやぽやとさせながら歩く。
元貴に若井酒弱いんだね。とニヤニヤしながら煽られる。
元貴「終電無くなっちゃったけどどうする?タクシーで帰る?」
若井「俺、明日仕事休みです……」
元貴「なんで敬語。笑 僕も休みだけど?」
若井「まだ帰りたくないです……。」
元貴「じゃあホテルでも行く?」
俺が頷くと、元貴はニヤッと笑って、おぼつかない足取りの俺の腰に手を回す。
ラブホの部屋に入って早々、元貴にキスをされる。
顔を固定され、舌をねじ込まれ口内を犯される。
そして俺は元貴にベッドに押し倒される。
若井「待って!俺が下?!」
元貴「そりゃそうでしょ。……え、若井もしかして下初めてだったりする?」
俺が頷くと、へーと嬉しそうに口角を上げる元貴。じゃあ優しくしてあげるねと服を脱がされる。
___パチュンッ……パンッパンッ
若井「あ゛っっ!元貴っ!!もうだめっ!」
元貴「若井かわいい〜ネコの才能あるんじゃない?」
かれこれ元貴に犯されて1時間くらい経つけど、元貴は全然終わらせてくれる気配は無い。
さすがに絶倫すぎるだろ……俺なんてもう息が切れてるのに元貴は涼しい顔をして腰を揺らしている。
若井「もう無理っ……限界っ……。」
元貴「え〜もう?まだまだいけるでしょっ。」
元貴に更に奥を突かれて、俺は情けない声をあげてシーツを掴んで止まらない快楽に耐える。
そこからしばらくして、何度目かの絶頂を迎えようやく元貴は解放してくれた。
元貴「若井〜?大丈夫そ?意識ある?」
元貴に頬をぺちぺち叩かれ、俺はトびそうになっていた意識をなんとか持ちこたえる。
若井「っは……元貴っ……体力おばけすぎ……」
元貴「よく言われる笑……でも若井が1番長く付き合ってくれたよ。」
偉いね〜と頭を撫でられ、変な気持ちになる。
元貴「どうしたの?あまりよくなかった??」
若井「いや……疲れたけど……今までで1番よかった……です。」
元貴に組み敷かれて、犯されるのは今までの行為では得られなかった興奮があった。新しい扉
を元貴によってこじ開けられたのかもしれない。
元貴「また敬語。笑 俺たちさ体の相性もバッチリだし付き合おっか?」
若井「んぇぇ…… ヤった後に言うのはどうなの……。」
俺は呆れたように言いながらも、内心嬉しくて仕方なかった。
そして俺と元貴は晴れて恋人同士になることになった。
こんなにすぐに恋人が出来るなんて、マッチングアプリ侮れないな。