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小説


俺は……そう、ナチス。お前を知ってから……全てが変わった。



俺は生まれてから、親はいなかった。



死んだからだ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



だから、「誰かに愛される」とか「誰かを愛す」なんて、馬鹿馬鹿しいとさえ思った。だけどな……



お前と…一度だけ会った瞬間……俺は……


心臓を何かで撃ち抜かれたような、世界が変わったような……そんな感覚に陥った。



所謂「一目惚れ」ってやつに、俺は陥ったって訳よ……ナチス。



それから、お前とは何度か会って話をしたり何処かへ行ったりと、俺にとって鮮やかな毎日を過ごした。



少ない回数だったが、俺は楽しかった。



「今のお前」はどう思っているのかは……分からないがな。



━━━━━━━━━━━━━━━



そして、束の間の平和は過ぎて……また戦争が起きた。



確か……ポーランド侵攻をきっかけに起きたもんな。だが……俺には関係ない事だ……そんな事を思っていた。



だけど、俺も領土を広げないといけないのもあって、俺もお前と同じくポーランドへ向かった。



そこで、久しぶりにお前と再開できた。とても……とても嬉しかった。



お前は、俺がお前の所に侵攻しないという約束の書かれた「条約の紙」を渡しに来て、俺がそれに署名するだけだと思っているだろうが……俺は違う。



俺は……お前に少しでも近付きたいとずっと……ずっと……ず〜っと思っていた。そして……次第に俺の感情は何故か……お前の事をただただ「好き」と言う感情では無くなり……



その感情は……純粋の愛って奴よりも……きっと重く、深く、まるで……底知れない沼に俺は嵌ってしまったような……そんな「アイ」という感情が、芽生えている。



それからお前は……欧州の殆どを占領できるような誰よりも強い国へとお前はなった。俺は……喩えお前がどういう姿であれ強さを持っていても……お前を「アイしたい」って思っている……



だが……これは俺の「勝手な妄想劇」にしか過ぎなかった事をお前は……教えてくれた。



━━━━━━━━━━━━━━━



欧州の殆どを支配できたお前は……今度は俺に牙を向き、俺に攻撃を仕掛けた。



あの時の条約は……罠だったのか?



俺たちが、少ない回数で会ったあの時間は……嘘だったのか?……



…………俺は、お前が攻撃を仕掛けていると言う「現実」の方を「夢」と錯覚したかった。だが…現実は酷すぎるものだった……



それからして、お前はこれ以上は無理だろうと、一旦体制を立直してから俺に向かう素振りを見せた瞬間……



俺は、「次こそは……お前と正々堂々戦う。」と心に誓った。もう……これ以上妄想している場合じゃない。



それに……俺の大切な息子達がいる……だから……俺は┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



━━━━━━━━━━━━━━━



お前が俺に攻撃を仕掛けてから数ヶ月後……



今度は、総攻撃でも仕掛けるような感じ出お前は俺の元に来た。



だが……俺の住んでいた所の気温があまりにも極寒な為か…お前はあっさりと負けた。



負けたお前を見て……俺は「名案」を思いついた┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



━━━━━━━━━━━━━━━



その名案は……お前を捕虜として捕まえて、生涯を共にする事だ。



俺は、雪で覆われた大地の中を探して、あっさりとお前を見つける事ができた。その時のお前は…氷のように冷たくなっていたような気がした。



それから、お前を地下深くにある地下牢に閉じ込める事ができた。そこでお前が目覚めた後のあの焦りようと恐怖に怯える顔が……



とてつもなく、愛しいく、可愛く、健気で……今のお前は……まるで「両方の翼を折れた哀れな天使」にしか見えなかった。



それから、毎日毎日……欠かさずお前の所に来ては、俺なりの「アイ」をお前に捧げた。たが……そんな日は……終わった。



お前が、脱走してしまったからだ。俺は、後を追いたかったが……あの野郎が俺との協力を望んでいたもんで、仕方なく諦めた。



━━━━━━━━━━━━━━━



気づけば、戦争は終わっていた。そして……俺は、お前の訃報を耳にした。



俺は……「そうか……」という言葉しか言葉が出なかった。



それから、気づけばあの野郎と対決して冷静が起きて、それからいつの間にか終わっていた。



お前が居ない世界だから……全てがどうでもよかったと思ってしまったのだろう。息子がいるって言うのに……全てがどうでもいいなんて思ってしまった…俺は……情けない親だ。



そして今、俺はお前の所に行こうとしている。お前が嫌と思ってでも、俺は必ずお前を見つけ……今度こそ……お前を「アイしたい」。



俺は……死んでも……お前をずっとずっと……



永久に「アイ」してみせるからな……🤭



The end……




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