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「ん…ぁ」「…はぁ」
「……」
「…仁人」
「ん。なに?」
伺うような上目遣いがこんなに近くにある。
ずっと焦がれていた瞳がこんなにすぐ側に。
「…もっと、していいのかな」
「…勇斗はどうしたい?」
「俺は…したい」
「…うん。俺も最後までしたい」
「…嫌だなって思ったらすぐに教えて?」
「…わかったよ。ちゃんと言うね」
確認すると、俺はベッドの隅に置いておいたティッシュを取り仁人の手を取って丁寧に拭く。
「自分でやるよ」
「…んーん。俺が拭く」
「…なんで?」
「ん…なんとなく」
「…こだわり?」
「うん…俺のだし」
「この白いのが?」
「…わざわざ言わないの」
「ふふ…」
照れた俺を見つめながら笑う仁人。
指の間に付いた液体も丁寧に拭くと自分もパパっとティッシュで手を拭く。
「自分はそんな雑なん」
「…だってこれ仁人のだし」
「んー…ちょっと、」
「え、キモいって言おうとした?」
「いや…っ」
笑いだした仁人を見て俺も笑う。
そこに色気なんてないけれど、とても幸せな時間。
「んふふっ」
「まじ、色気どこいった?」
「あはははは、大丈夫っ、これから、出てくるからっ」
もう、大笑いしてる仁人が可愛いんだけど少しだけ不安になる。
「あのね、気持ちも大事だと思うんよ。素だと仁ちゃんの身体辛くなっちゃうかもしれない」
「うん、はい。じゃあ、ちゃんとするから」
「…ほんと?」
「うん、うん。もう大丈夫」
心配そうに見つめる俺に向き直って笑いを少しずつ収める仁人。
こういう雰囲気も嬉しいんだけど、二人が今日目指してる場所は同じな訳で。
出来れば辛くさせたくない。
その思いが伝わったのか、仁人はだんだんと気持ちの切り替えをしていった様。
「…これ、使うね」
「…うん。こっからは少し、勇斗に任せてもいい?」
「もちろん」
「じゃあ、お願いします」
仰向けに横になって姿勢を整えた仁人が、そばにある枕をぎゅっと掴んで抱き寄せた。
「…」
ティッシュと共に置いてあったローションの蓋をとる。
逆さにしてボトルを少し押すと、中から透明な液体がつーっと垂れて俺の手のひらに溜まっていく。
仁人は伏し目がちにその様子を見つめていた。
「…」
左手に溜まったトロトロの液体を右手の指先で馴染ませるように温めていく。
仁人は言葉を挟まずにただ見つめていた。
「…」
少し考える。
さっきまで笑っていた仁ちゃん。
いくら薄暗い部屋とはいえ自分だけが仰向けに寝転んで全てを晒しているんだ。
そしてこれから初めてする経験が待っている。
緊張…するだろ。
考えた結果、俺は通常の大きさに戻っている仁人の中心にそっと触れた。
「あっ、」
「…冷たくない?」
「んっ、…大丈夫」
「…」
「あ、あ…待っ、て、ソコなの…ッ?」
「うん…少し、任せて欲しい」
「ああっ…あっ、ん」
直接後ろに触れられると思っていたであろう仁人の身体が思わぬ刺激に跳ねて、脱力する。
「あっあっあっ…」
「…気持ちいい?」
「あっ、やっ、ばい…あっ、」
ヌチュ、ヌチュ、と粘ついた音をさせて握った手を動かすとゆるゆるとソコが硬さを取り戻していく。
「あっ、んぁっ…んん、」
掴んだ枕にぎゅっと顔を埋める。
「すごい…ぬるぬるだね」
「んんぅ…ん、ぁ…」
「……」
仁人の意識が触れたところに向いている。
「…んっ、」
そのまま上下させながら、片方の指で閉じられたソコに指先が触れると小さな声が上がった。
「…ココ、触ってくから…少しだけ足開ける?」
「んっんっ…ッ」
俺の言葉に、ゆっくりと頷きおずおずと開かれる足。
「片足でいいよ」
「んっ、うん…ッ」
たっぷりと取っておいた手のひらで温まった液体を絡めて見えやすくなったソコに塗りつけていく。
「…仁ちゃんの身体、綺麗だね」
「あっ…んっ…んぅっ」
痛い思いはさせたくない。
左手で中心を触って確かめながら、ゆっくり、ゆっくりと指を入れた…。
「は、ん…ッ」
「…」
「ああ…っ、んんぅ…」
「…痛くない?」
ローションの助けもあってか、意外とすんなり指が入った。
入口がきゅうっと指を締め付けて、中は温かくて…。
「は…痛く、ないっ」
「…ゆっくりするからね」
「う…うん…」
仁人の意識が完全にソコに集中している。
身体の中に、元はそんな機能がないところに指を入ってる…今そちらに意識が向くのは当然のことだろう。
入れた指をゆっくりと抜き差ししながら、萎え始めた中心を刺激する。
「あっ…あ…」
控えめに反応を見せる仁人を見ながら中の感覚に集中する。
すーっとゆびが奥まで入り、ぐるりと中を回転させてまた入口近くまで戻る。
指の動きが変わると中の反応も変わる。
少しの苦痛も見落とさないように仁人の顔を見つめた…。
「ふ…あ…っ、んんん、」
少しだけ指を上に曲げると、ぎゅっと眉が寄って苦しそうな声が上がった。
咄嗟に動きを止めた。
「痛い?」
「あっ…んん、ち、がう、」
「…ココ…なんか違う?」
先程指を曲げたところにもう一度触れるように優しく指を曲げる。
「ああっ…!」
ピクンと身体が小さく跳ねて、甘い声が上がった。
「…ココ触ってて大丈夫?」
「あっ、う、んんッ、」
目を瞑ってコクコクと頷く。
もしかして、気持ちいいのかな…。
優しくソコを指の先端で擦るとピクピクと身体が反応を見せる。
止めずに触れ続けていた中心に硬さが増した気がした。
「あっ、あん…や、や…」
「…仁ちゃん」
「んんっ!」
「もしかして…気持ちいいの?」
「あっ、ソコッ、変っ…」
「変…?」
少し攻めるように擦っていたソコへの刺激を一旦弱めた。
「あっ……、」
「…辛いかな」
「んんっ…んっ、んっ」
仁人の答えを待つ。
眉を寄せて苦しげな表情は、辛いのか、それともいいのか、どちらにも取れた。
その顔を見て指の動きを止めた。
「あ……や、」
「…ん?」
「やめないでっ」
「え…」
「ソコ…きもちい…から、やめないでっ」
「…わかった」
「あっ、んん、あっあっ…」
もう一度ソコを指で擦り始めるとすぐに声が上がった。
初めての感覚。初めて体験する快感。
俺の手でちゃんと気持ちよくなってくれてる。
仁ちゃんのイイ場所は、まるで二人で探し当てた宝の隠し場所みたいだった。
「指…増やすよ」
「んっ…ぁぅ、ンァアッ…」
力が入っていない分すんなりと指が入った。
2本の指を進めてもう一度さっきの場所を探し当てると少し触れただけなのに仁ちゃんが反応した。
「あっ!」
「…」
「んんっ、あッ…ふぁぁ、ッ」
細められた目に薄らと涙が見えた。
トントントンっと指を曲げて押し上げると、枕に縋った仁ちゃんの手に力が込められて綺麗な顔が歪んだ。
「んん、ンッ、ンンーッ」
「…いいよ仁人…そのまま、もう少し」
中がうねって、ほぐれてきてるのがわかる。
そのままソコを押仕上げるように擦り続けると仁ちゃんの声が本格的な喘ぎに変わってきた。
「あん、ああっ、んっ、はっ」
「…」
「や、ヤバぃヤバぃッ、ソコッんんん」
「ココ気持ちい?」
「んっき、もち…ぃッ、へ、変なるッ」
俺の指の動きに合わせて腰が浮く。
無防備に晒された中心が立ち上がり揺れる。
「仁ちゃんすごい…また立ってる」
「えっ、あっ!ぁあんっ」
ローションの少し乾いた手で中心を触ると一層声が高くなった。
「だめだめっ、一緒、やあッ!」
「…だめ?」
「や、んんっ…やめないでっ、それすきっ…!」
「すき…?」
必死に首を縦に振る仁人。
「あああッ…一緒、気持ちいッ、」
「…」
中心を扱きながら指を増やした。
入口は柔らかくすんなりと2本飲み込んだ。
「あぁんっ、あっ、あっ…」
フルフルと震える仁人のモノと熱くうねる中の感触に目眩がしそう。
「あっああっあっ、は、やとッ」
「ん…なに?」
グチグチグチグチ…
指を曲げて中を攻めながら聞く。
仁人気持ちよさそう…
「あああッ…も、大丈夫ッ」
「え…」
「あっ、やっ、…い、いれ、てッ」
「…挿れていいの?」
「あっ!、イッちゃうっ、からぁッ」
「…」
目を瞑って必死にそう言った仁人を見て、腹の底からゾクゾクとしたものがせり上がった。
「…」
「あっ…」
指を抜いた。
仁人の口から名残惜しそうな声が漏れた。
「ん…」
入口に自身をピタリと押し当てると、足を折って開いたままのつるりとした膝小僧に手を置いて、顔を見た。
「あ…」
「…痛かったら、言ってね?」
「…うん」
左手を自分のモノに添え、スローモーションの如くゆっくりと腰を進めた。
ぐうっと入口に先端を押し込むと、仁人が息を詰めながら声を上げた。
「あっ、あっ」
眉が下がる。伸ばした手が宙を掴む。
手を握ってあげたい。でも今はそうしてあげられない…。
繋がった部分を見て、顔を見て、気を保ちながら自身の熱をなんとか抑える。
ズブズブと挿れてしまいたい衝動に駆られる。
夢の中みたいに、仁人を好きに蹂躙してしまいたい。
けど……
「ああっ…!」
「んっ…痛い?」
「あっ、いっ…!」
「痛い?」
グッと寄せられた眉とぎゅっと閉じられた目。
腰の動きを止めた。
先端がもう全部飲み込まれそう。
「…ココ、触るね」
痛いんだ…。
そりゃそうだ。
仁人の萎え始めた中心にもう一度触れた。
「んっ…」