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-12:00-
やっと勉強が終わったと思ったら次はお父様との会食。令嬢というのも楽ではない。
「最近調子はどうだ?さきほど森山から体調がすぐれないというのを聞いたが…。」
「落ち着きました…白梨家の名に恥じないよう精進いたします。」
「そ、そうか…。あまり無理はするな。」
「はい…。」
こんなにも無愛想な娘では、さすがのお父様も困惑していることを隠せないのだろう。
別にお父様のことが嫌いなわけではない。
ただ、この恵まれた環境に縛られ、自由がほとんどないことに呆れと憤りを感じているだけ。
「そ、それよりお前ももう舞踏会に出席する年になったな。レディとして、立ち居振る舞いには気をつけなさい。今回の舞踏会ではお前の婿候補との挨拶もある。たくさんの人と話し、自分にふさわしい相手を見つけなさい。」
「はい…お父様。」